ここから本文です

容疑者裁けず、遺族苦悩=ロシアの協力得られず―マレーシア機撃墜から3年

7/15(土) 15:14配信

時事通信

 【ブリュッセル、クアラルンプール、モスクワ時事】ウクライナ東部で2014年7月にマレーシア航空機が撃墜された事件から17日で3年となる。

 オランダなどの合同捜査チームは撃墜に関与した可能性のある100人を絞り込んだものの、容疑者特定には至っていない。捜査進展にはウクライナ東部の親ロシア派に影響力を持つロシアの協力が不可欠だが、その見通しは立たず、遺族らの苦悩は続いている。

 ◇裁きはオランダで
 最も多くの犠牲者を出したオランダは当初、容疑者を裁くための国際法廷の設置を目指していたが、国連安全保障理事会の議論ではロシアが拒否権を発動。次善の策としてオランダは今月5日、合同捜査チームを構成する同国やマレーシア、ウクライナなど5カ国の総意として「容疑者をオランダで訴追する」との方針を発表した。

 ただ、容疑者がウクライナ東部やロシアに潜伏している場合、ロシアの協力がなければオランダまでの移送実現は極めて困難だ。合同捜査の期限は18年1月まで延長されたが、親ロ派「ドネツク人民共和国」の幹部プルギン氏は「有罪になることがあらかじめ決まった政治的裁判になる」と反発し、協力しない姿勢を示した。

 こうした中、遺族の代理人を務める米国弁護士のジェローム・スキナー氏は13日付のオーストラリア紙シドニー・モーニング・ヘラルドに寄稿し、ロシアのプーチン大統領に説明と償いを求めた。スキナー氏は「プーチン氏よ、私の依頼人は3年待っているが、説明責任は果たされていない」と強調。「このような悲劇的損失には説明が必要と思わないか」と迫った。 

最終更新:7/15(土) 15:35
時事通信