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<対ポーランド>「原生林守れ」欧州委が申し立て

7/15(土) 17:56配信

毎日新聞

 【ブリュッセル八田浩輔】欧州連合(EU)の欧州委員会は13日、欧州司法裁判所に、「欧州に残る最後の原生林」で世界自然遺産にも指定されているビャウォビエジャの森での伐採をポーランド政府に中止させるよう求める仮処分を申し立てた。

 ポーランドとベラルーシ国境に広がるビャウォビエジャの森は、ヨーロッパバイソンなど希少生物を含む中欧の特徴的な生態系が手つかずのまま広範囲に残る。

 ポーランド政府は昨年3月、カブトムシによる被害を防ぐためとしてこの森を含む地域で伐採可能な樹木の量を3倍に拡大。林業が地元の重要な雇用の受け皿となっていることも背景にあるとみられ、環境保護団体や科学者から批判が高まっていた。欧州委はポーランド政府の「不適切な評価手法」に基づく判断だと非難している。

 世界自然遺産に登録する国連教育科学文化機関(ユネスコ)も、遺産としての価値が損なわれる「危機遺産」リストに加える可能性があるとしてポーランドに対応を求めていた。

最終更新:7/15(土) 18:12
毎日新聞