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<広島原爆アーカイブ>被爆樹木の今は…

7/15(土) 19:06配信

毎日新聞

 広島への原爆投下から約1カ月後の1945年9月、米軍の調査団に同行した毎日新聞記者が撮影した1枚に、今も生き続けるユーカリの木が写っていた。広島城(広島市中区)のお堀端で枝葉をもがれながらも直立していた木は72年後、緑の葉をしたたらせ生命の力強さを伝えている。

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 毎日新聞の記者2人が45年9月9~11日ごろ、廃虚の街と市民の暮らしぶり、米軍調査団による病院の視察などを撮影した。現存する44枚の写真について広島平和記念資料館(原爆資料館)の協力を得て検証し、少なくとも21カ所の撮影地点が判明した。

 ユーカリは爆心地から北東に約750メートル、広島城二の丸を撮った1枚に写っている。漫画「はだしのゲン」の作者、故中沢啓治さんは、この木をモデルに「ユーカリの木の下で」(汐文社)を描いた。

 被爆樹木の保存を続ける広島市の樹木医、堀口力さん(72)は「もがき苦しんだ72年間を表すように曲がりくねり、なおも芽を出し続ける生命力に胸を打たれる」と話す。【山田尚弘】

最終更新:7/19(水) 17:48
毎日新聞