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劉暁波氏の遺骨、海に 兄「家族で相談して決めた」

7/15(土) 20:55配信

朝日新聞デジタル

 13日に死去したノーベル平和賞受賞者で中国の著名人権活動家、劉暁波(リウシアオポー)氏の告別式が15日、遼寧省瀋陽市の葬祭場で営まれ、遺体は火葬後に海に散骨された。市当局が劉氏の兄の劉暁光氏(68)とともに記者会見し、遺族の意向に沿ったものだと発表した。劉氏とともに出国することを希望していた妻の劉霞(リウシア)氏(56)は会見に姿を見せなかった。

【写真】15日、劉暁波氏の遺灰が入ったとみられる骨つぼを海に入れる遺族ら(遼寧省瀋陽市政府提供)

 瀋陽市新聞弁公室の会見によると、告別式は同日午前6時半に始まり、劉霞氏ら親族や友人らが参列。劉霞氏は悲痛な様子で、遺灰をしっかり抱きしめたという。また、火葬後、劉霞氏らは移動して船に乗り、正午から散骨をしたという。

 こうしたやり方について市報道官は「死後3日以内に火葬する」という地元の慣習に基づくもので、遺族の意向にも沿ったものだと強調。海への散骨についても妻の劉霞氏ら遺族が合意したものだとした。散骨などの様子を伝える写真や動画も報道陣に公開した。骨つぼが海に下ろされる様子を見守る劉霞氏の様子が映し出されている。

 しかし、劉氏の遺族に近い支援者は、中国当局が死去の当日、劉氏の遺体を火葬し海に散骨することに同意するよう求めたが、遺族が反対したと語っていた。当局は遺灰が埋葬され、民主化運動のシンボル的な位置付けとなることを懸念し散骨を求めたとみられる。

 当局とともに会見した劉暁光氏は、「散骨は家族で相談して決めた」と述べた。劉霞氏は衰弱しているとして姿を見せなかった。(瀋陽=平賀拓哉)

朝日新聞社