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本田、メキシコ名門のパチューカへ…新たな野心「打倒レアル」に挑戦

7/15(土) 5:32配信

スポーツ報知

 サッカーの日本代表FW本田圭佑(31)が14日、メキシコ1部の名門パチューカ移籍加入で合意し、クラブと本人が公式ツイッターなどで明らかにした。昨季限りでイタリア・セリエAのACミランを退団していた。レベルの高い欧州へ活躍の場を広げる日本の有力選手が、移籍先にメキシコのクラブを選ぶのは異例。現地18日に入団会見を行う予定で、リーグは21日に開幕。23日のUNAMとの開幕戦でデビューする可能性がある。

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 本田が移籍先に選んだのは“無印”の新天地だった。インスタグラムで「移籍決定! メキシコ、パチューカ!」と報告。ツイッターではスペイン語で「サポーターに早く会いたい」とつづった。契約書にサインし、関係者らとユニホームを手に写真撮影する動画も掲載。クラブのツイッターでは、動画で「オラ! ムチョグスト。ヨソイ ホンダ(こんにちは。はじめまして。私は本田です)」とスペイン語であいさつし、最後は笑顔でVサインを作った。

 ミラン退団後は「未開の地みたいな所がいい。格では選ばない。チームのビジョン、目標、サッカーのスタイル」と移籍先の条件を語っていた。スペインのラスパルマス、レバンテ、イングランドのハル・シティ、トルコのガラタサライや米国、中国のクラブが候補に挙がった。最終的に未知のメキシコで戦う冒険心が決断を後押ししたようだ。

 新たな野心とも合致した。幼少時代からの夢は「レアル(マドリード)で10番をつける」。14年冬にイタリアの名門ACミランに加入し、目標であるスペインのRマドリード移籍を目指したが、ミランで大きな実績を残せずに退団。移籍市場での評価は落ちた。

 そこで、最近は関係者に「レアルの10番は難しくなったが、別の形で夢を追う。新しい挑戦をしたい。サプライズを起こす」と心境を明かしていたという。パチューカは4月に北中米カリブ海王者となり、12月にUAEで開催されるクラブW杯に出場する。欧州王者のレアルも出場権を得ており、新たな夢「打倒レアル」に挑戦できるパチューカは魅力的。ハビエル・アギーレ前日本代表監督(58)が98年から4年間、指揮したことも移籍のヒントになったのかもしれない。

 メキシコリーグは、潤沢な資金を持つクラブが多く盛況だ。本田の年俸は未公表だが、リーグの平均年俸は約5000万円とされ、最近では元スペイン代表フェルナンドトーレス(Aマドリード)に年俸15億円を提示したクラブもあった。多くのメキシコ代表が国内にとどまり、北中米、南米からタレントが集まる。欧州より劣るとはいえ、レベルは高い。「ロシアW杯に出て勝つことがサッカー選手としての集大成」と語る本田。オランダ、ロシア、イタリアと10年を過ごした欧州と別れ、北中米屈指の強豪からW杯を目指す新たな挑戦が始まる。

 ◆メキシコリーグ 北中米カリブ海サッカー連盟に加盟。1943年創立。参加クラブ数は18で、前期(7~12月)と後期(1月~5月)の2ステージ制。各ステージとも17試合終了した時点で上位8クラブによる決勝トーナメントを行い、優勝チームを決める。過去3年間のリーグ戦の通算勝ち点を試合数で割った数値が最下位のチームは2部に降格。2部の前後期のステージ王者が決定戦を行い勝者が昇格する。最多優勝クラブは、クラブ・アメリカの12回。

 ◆パチューカ 1901年、メキシコ中部の標高約2400メートルにあるイダルゴ州で創立。15~16年後期に6度目のリーグ制覇。昨季は北中米カリブ海地区チャンピオンズリーグで5度目の優勝を飾った。06年にはコパ・スダメリカーナ優勝。ウルグアイ出身のディエゴ・アロンソ監督(42)が14年12月から指揮。ホーム競技場は93年オープンのエスタディオ・イダルゴ(3万人収容)。今年のコンフェデレーションズ杯(ロシア)の代表に21歳FWロサノが入った。日本人は05年にFW福田健二(横浜C強化ダイレクター)が所属。愛称はトゥソス(スペイン語でホリネズミ)。

最終更新:7/15(土) 7:40
スポーツ報知