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<東日本大震災>「東北の今」を語る 仙台でシンポジウム

7/15(土) 21:30配信

毎日新聞

 東日本大震災の被災地が歩むべき未来を考えるシンポジウム「<東北の今>を語ろう!そして明日へ…」が15日、仙台市青葉区で開かれた。参加者は復興の過程で直面した制度的な課題が解決されない現状を指摘。災害時や防災対策で生かせる被災地の経験や役割について語り合った。

 シンポジウムには、岩手、宮城、福島の被災3県の市長やジャーナリスト、大学教授らが参加。岩手県陸前高田市の戸羽太市長は熊本地震発生後、職員派遣を国に提案したが実現しなかった事例を紹介し「私たちの経験を生かせるシステムが必要だ」と訴えた。

 宮城県気仙沼市の菅原茂市長は「都会で災害が起きたら対応は無理で、我々が受け入れるべきだと思っている。訓練を通じて交流人口を増やせる」と提言。福島県南相馬市の桜井勝延市長は「お金に固執した復興のあり方では豊かになれない」と強調した。

 シンポジウムを企画した東北福祉大の福岡政行特任教授は「忘れられない、忘れないという気持ちを持ち続けること」と述べ、ジャーナリストの大谷昭宏さんは「恐れていた風評と風化が進行している。そこをメディアがどうつなぐかが大事だ」と指摘した。【百武信幸】

最終更新:7/15(土) 21:30
毎日新聞