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<プロ野球球宴>小林が初打席本塁打 今度はシーズンで

7/15(土) 23:10配信

毎日新聞

 ○全パ3-1全セ●(第2戦15日・ゾゾマリン)

 左翼席中段に突き刺さったその弾道は、少なくともレギュラーシーズンで一本も本塁打を記録していない打者のものではなかった。全パに一矢報いたのは、全セの9番・小林の史上17人目となる球宴初打席本塁打だった。

 三回2死。初球、ど真ん中の144キロを振り抜くと、打った瞬間にスタンドインを確信した。「手応えが良かった。ほんとにびっくりした」と小林。相手ベンチに向かって大きく右手を突き上げると、満面の笑みでダイヤモンドを一周した。

 3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)ではチームトップの打率4割5分をマークしてラッキーボーイと注目を集めたが、その後のレギュラーシーズンでは当たりが止まり、前半戦の打率は1割9分。13連敗を喫するなど巨人が低迷する中で、その湿ったバットへの風当たりは強かった。

 ただ、この日はお祭りムード漂う夢の球宴。すべての重圧から解き放たれたような思い切りのいいスイングで、WBC1次リーグ第3戦の中国戦以来のアーチをかけた。その瞬間、コーチとしてベンチ入りした巨人・高橋監督は思わずうつむき、「これじゃ、俺に得がないんだよな」と苦笑い。ぽかりと頭をたたかれた小林は「シーズンでも打てるように頑張りたい」。今度は巨人の勝利に貢献する一発で、指揮官を心から笑わせる。【平本泰章】

最終更新:7/15(土) 23:21
毎日新聞