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<ウィンブルドン>ムグルサが初優勝 ビーナス降す

7/15(土) 23:35配信

毎日新聞

 【ウィンブルドン前本麻有】テニスのウィンブルドン選手権は第12日の15日、ロンドン郊外のオールイングランド・クラブで女子シングルス決勝が行われ、第14シードのガルビネ・ムグルサ(スペイン)が7-5、6-0で第10シードのビーナス・ウィリアムズ(米国)を降し、大会初優勝を果たした。優勝賞金は220万ポンド(約3億2400万円)。23歳のムグルサは2016年の全仏オープンに続き、4大大会二つ目のタイトルを獲得した。4大大会最年長優勝を狙った37歳のビーナス・ウィリアムズだったが、9年ぶり6回目の優勝はならなかった。

 第11日の14日は男子シングルス準決勝があり、第7シードのマリン・チリッチ(クロアチア)が第24シードのサム・クエリー(米国)を破り、初の決勝進出。第3シードのロジャー・フェデラー(スイス)は第11シードのトマーシュ・ベルディハ(チェコ)に勝利し、大会単独最多となる8度目の優勝をかけて16日の決勝でチリッチと対戦する。

 女子ダブルス準決勝では二宮真琴(橋本総業)レナタ・ボラコバ(チェコ)組が第9シードのモニカ・ニクレスク(ルーマニア)組に敗れ、日本勢はすべて敗退した。

 ◇ラリーに耐え抜き

 容赦なく左右に振るビーナスとの激しいラリーに耐え抜き、ムグルサが初の頂点に立った。「緊張していたしタフな試合にはなったけど、何とかやりきった」と、誇らしげに優勝皿を掲げた。

 球質が強いビーナスがラリーで主導権を握った。だが第1セット第12ゲーム。ムグルサは食らいつき、最後はビーナスのバックハンドのミスを誘い、セットを奪った。流れをつかめないビーナスは5個のダブルフォールトを犯し、第2セットはムグルサが1ゲームも与えず、締めくくった。

 2年前、4大大会初の決勝の舞台で、ビーナスの妹セリーナに優勝の夢を断たれた。昨年は格下を相手に2回戦で敗れ、前回女王として臨んだ今季の全仏オープンでも4回戦で涙した。「あれから多くの芝のコートの戦い方を経験してきた。ここにいられるのは、ハードワークをしてきたから」。今は自信に満ちあふれている。妻の出産に立ち会う男性コーチに代わり、1994年覇者のコンチタ・マルチネスが臨時コーチで同行。ムグルサは「彼女は経験があり、どんな準備をすべきか知っている」と精神面でのサポートも得ていた。

 「ウィリアムズばかり」。会場の壁に刻まれた歴代優勝者の名前を眺め、姉妹を意識せざるを得なかった。それでも「うまくいけば、ここにスペインの名前が戻る」と思い描いた通り、マルチネス以来となるスペインの女王として、その名を刻んだ。【前本麻有】

最終更新:7/16(日) 5:24
毎日新聞