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蓮つかさ、新人公演で念願の初主演に武者震い

7/15(土) 16:16配信

スポーツ報知

 宝塚歌劇月組ホープ・蓮(れん)つかさが、8月1日に兵庫・宝塚大劇場で上演される「『All for One』~ダルタニアンと太陽王~」の新人公演で念願の初主演を務める。入団7年目の新公ラストイヤーでの重責に「不安もありますが、率直にうれしい。責任を果たすべく、全力で取り組みたい」と武者震い。故郷・宮城から宝塚を目指した経緯や大震災への思いも聞いた。(筒井 政也)

 色気のある目が、ひときわ輝いた。一本物での初センター抜てきに「ビックリ。頑張ります!」。2014年のショー「TAKARAZUKA花詩集100!」の新公では、当時トップの龍真咲のパートも担当した。「トップさんのライトを一度受けて、視界が真っ白になって圧倒されました。『7年生までにもう一度』という気持ちは、ずっと抱いてはいたんです」。秘めた闘志を表に出す大舞台だ。

 「三銃士」をベースにした物語で、フランス国王ルイ14世に仕える銃士隊長ダルタニアンを演じる。3期先輩のトップ・珠城りょうの背中を見つめる。「珠城さんの男らしさ、大きさを学べるいい機会。ダルタニアンの、純粋な姿を自分なりに表現したい」。自身の長所に挙げた「ひたむきに一生懸命やる」という点は役柄とも共通するが「結構、テンパってしまうのが短所(苦笑)。おろおろする部分が見えちゃうと大変なことになる!」と、どっしりした落ち着きを課題にする。

 芝居が大好きだ。小学3年の時に、市民ミュージカルに出合った。「クラシックバレエをやっていたんですが、楽しくなくて(笑い)。どうにかして脱出したいと思っていたら、友達から見学を誘われ、『これがやりたい!』」。高校2年、仙台七夕まつりにパフォーマーで参加した時に「男が足りないから男装して」と頼まれたのが男役との初遭遇だ。「この道も好きかも」―一念発起して音楽学校を受験するも不合格。高校3年のラストチャンスは、両親から「中途半端な思いではいけない」と諭され、大学を受けずに不退転の決意で再挑戦。喜びに浸った。

 男役の魅力を「女性が心をくすぐられるしぐさだったり、夢々しいものを想像しながら、自分で作り上げていけるところですね」。芸を磨く時間は、ふるさとへの思いと重なり合う。

 2011年3月1日入団。その10日後に、地元・宮城が大震災に見舞われた。「初舞台のお稽古中。精神的に落ち込みました。当時は舞台を見に来られない方もいらしゃいましたし…」と振り返ったが「震災からの年月=自分の学年。頑張らなきゃと思う要素の一つです」。野望は月組全国ツアーの宮城公演で「どうしても行きたい! ずっと言い続けます」と力を込めた。

 その日を目指して飛躍する絶好機。「自分はちょっと華奢(きゃしゃ)ですが、渋い役、若い役など、公演ごとにいろんな色を出せる男役になれたら」。真夏の夢舞台で、花火のように多彩で華やかな魅力を見せる。

 ◆蓮 つかさ(れん・つかさ)10月25日生まれ。宮城県大崎市出身。2011年4月「めぐり会いは再び」で初舞台。97期生。月組配属。「1789―バスティーユの恋人たち―」(15年)の新人公演では本役・珠城りょうのロベスピエールを担当した。身長171センチ。愛称「このちゃん」「れんこん」。

最終更新:7/15(土) 16:16
スポーツ報知