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日本のオールスター、2試合は多い? 海の向こうから異論 1試合にできない裏事情

7/15(土) 14:01配信

産経新聞

【プロ野球通信】

 プロ野球の夏の祭典「マイナビオールスターゲーム2017」が14、15日の両日の日程で始まった。すでに米大リーグ機構(MLB)でもオールスターが11日(日本時間12日)に実施されたが、日本の2試合開催に対し、米国での開催は1試合。日本人大リーガーからも「複数回開催」に異論が出る中、簡単に1試合開催にはできない裏事情がある。

■ダルビッシュが“異論”

 日本のオールスターには、3月に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場した筒香嘉智(25、DeNA)、菅野智之(27、巨人)らが選出。さらには、前半戦は左足太もも裏肉離れなどの故障に悩まされた大谷翔平(23、日本ハム)も選ばれるなど、お祭りムードの中で行われた。

 今年は2試合が行われたオールスターだが、日本では3試合開催の年も過去にはあった。そんな日本の「複数回開催」に対し、海の向こうから異を唱えたのが、大リーグ・レンジャーズでプレーするダルビッシュ有(30)だった。

 ダルビッシュは今回、3年ぶりにMLBのオールスターに選出。前半戦終盤に先発したためオールスターでの登板は見送られたが、開催前には開催地・マイアミでの会見に応じた。そこでダルビッシュが提言したのは、日本のオールスターにおける「1試合開催」だった。

 「(日本の場合は)数年前は3試合とか、見る方も飽きるのでは。1試合にして、ちゃんと価値を高めていかないと、オールスターがみんなのあこがれにはならない」

 MLBが30球団なのに対し、日本のプロ野球は12球団と少ない。オールスター選出が、選手にとっては“希少価値”が担保されていないのが現状だ。日米でオールスター出場を果たしているダルビッシュだけに、その言葉には説得力がある。

■大事な収入源

 ダルビッシュの提言には一理あるが、日本のオールスターが簡単に「1試合開催」へ移行できない“裏事情”もある。

 オールスター開催は1980年代後半から冠スポンサーがつくなど、オールスターの運営主体である日本野球機構(NPB)にとって、これまでも大事な“収入源”の一つだった。さらには、今回の2試合の開催も地上波で全国放送。日本シリーズと同様、放映権料を確実に確保できるという点でも、複数回開催はNPBにとって大きなメリットがある。

 ただ、野球日本代表「侍ジャパン」が常設化され、オフには侍ジャパンの試合も行われている。通常のレギュラーシーズン以外の試合での選手の「負担」は、近年は確実に増えているのも事実だ。

 オールスターの「価値」と、選手の「負担」のバランスをどう取っていくのか-。初めての開催から60年以上が経過した日本のオールスターは、岐路を迎えている。

最終更新:7/15(土) 14:01
産経新聞

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