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お酒にまつわるウソ・ホント

7/15(土) 19:45配信

All About

◆日本人はお酒に弱いってホント?

これはホントなのです。

アルコールは胃や腸から吸収され、大部分が肝臓で代謝されます。この代謝する助けをするもの(アルコール分解酵素)のうち、一番重要なのがALDH2(アセトアルデヒド脱水素酵素2)と呼ばれる酵素です。この酵素を作る遺伝子が2種類あるのですね。これは両親から一個ずつ受け継がれます。

分解能力が高いのがN型、低いのがD型。つまり、NNタイプのヒトと、NDタイプのヒトと、DDタイプの人がいるわけです。NNタイプの人はすぐお酒を分解できるのでいわゆる「お酒に強いヒト」、NDタイプは「そこそこ飲めるヒト」、DDタイプは「下戸」という話になります。日本人ではそれぞれ45%、45%、10%くらいといわれています。飲めないヒトが1割ってことですね。といっても、大量飲酒して肝臓を傷めたり、アルコール依存症になる方はほとんどNN型のヒトですから、強いからといって飲みすぎは厳禁!です。 白人や黒人の方にはあまりDタイプの遺伝子を持つヒトはおらず、日本人、中国人はDタイプの遺伝子のヒトが多いようです。なので、「日本人はお酒に弱い」はホント。

◆お酒を飲み続けてると強くなるってホント?

これはある程度ホント。

ALDH2が一番働く酵素なのですが、実は飲み続けているとMEOS(ミクロゾームエタノール酸化酵素)という酵素も働くようになります。この酵素はお薬を代謝する作用もあるのですが、アルコールを大量に飲むと、アルコールの分解の手助けもするようになります。つまり、「鍛えるとアルコールが強くなる」のですね。

でも、MEOSはお酒をやめるともとに戻ってしまいます。あとは、MEOSが働きすぎるというのは肝臓にとってあまり良くないので、あんまり鍛えること自体には意味がなさそうですね。

◆女性はアルコール依存症になりやすいってホント?

 ホントです。

女性のほうがアルコール依存症になるスピードが早いことが知られています。一般的に女性のほうが小柄なことや、女性ホルモンの影響があるとされます。ちなみにアルコールは主に肝臓で代謝されます。アルコールによって直接痛めつけられることと、栄養障害という間接的な影響で、アルコールを長期にわたり大量に摂取した方の肝臓はまず脂肪肝になり、そしてアルコール性肝炎、肝硬変という状態まで悪化します。ちなみに脂肪肝の時点ではお酒を控えればもとに戻ります。「検診で脂肪肝といわれた」なんて方、まだまだ大丈夫。かえって元に戻すチャンスですよ。

肝硬変とは、肝臓がきちんと働かなくなった最後の状態のことです。アルコールを1日平均120g(日本酒5合)を15年間つづけると1~2割の人が、160g(6合強)を20年間続けると約半分の人が肝硬変になります。

アルコール依存症によっておこる内臓の障害の一例である肝硬変では、女性は男性より肝硬変の発生率が高く、積算飲酒量(どれだけの量を何年飲んだかということ)が約2/3で、飲酒期間も約10年短いうちに肝硬変がおこってしまうことがあるといわれています。男性の半分から2/3位くらいの量にとどめておきましょうね。

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最終更新:7/15(土) 19:45
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