ここから本文です

「炎上すると思います」自社CMに勇気を出して反対した女性。不幸な炎上を未然に防ぐには?

7/15(土) 10:06配信

BuzzFeed Japan

7月4日、サントリーの新商品「頂」のWeb用PR動画が公開中止になった。性的なものを連想させる言葉や描写に「不快」「卑猥」の批判が集まったためだ。

【写真】グッチやシャネル 黒人モデルが再現した美しすぎる広告 その理由に感動する

繰り返される企業のWeb動画の炎上。今回のケースを含め、炎上の多くは、女性の表現に関するものだ。

「男性の感覚で作られているからでは?」と非難されることも多いが、企画から公開までのあいだに女性の目が一切入らないことは考えにくい。単純に男女の分断というより、個々人の感覚の違いも大きいだろう。

プロジェクトが進行する中で、危うさを感じた人がまったくいなかったということもありえない気がする。どこかで引き返せなかったのだろうか。

「これは、燃えます」。公開前のWeb動画の危なさを社内で訴え、炎上を未然に防いだ経験がある――そんな女性に話を聞いた。

「私がしたことは間違ってなかった」

「当時は『厳しく見すぎたかな』と若干罪悪感もあったのですが、今回のサントリーの件を見てあらためて、私がしたことは間違ってなかった、防げてよかったと思いました」

あるメーカーに勤めるAさん(仮名)。自分の部署ではない、新製品のPR用のWeb動画を目にしたのは偶然の出来事だった。

動画は、複数人の女性が入れ替わり登場し、製品の長所や特徴をアピールするもの。明らかに性的な連想をさせる表現、胸や足を強調するセクシーショットがサービスショットとして使われていることに「おいおい、今の時代にこれは……と思いました」。

「下ネタやセクシーな表現を否定するわけではなく、個人的にはむしろ好きな方。でも、これを会社としてやるのはリスクが高すぎると率直に感じました」

自分が関わっていたプロジェクトでなく、一社員として公開の可否を決める権限もない。それでも自分の危険信号を信じ、身近な男性上司に「これは炎上しかねないと思います」とやんわりと相談したという。

「上司が私の意見を真摯に聞き入れ、周囲の女性にヒアリングしてくれました。『別にいいんじゃない?』『気持ち悪い』両方の意見があったようなのですが、社内でも信頼が厚い40代の女性の意見が決め手になったようです」

「うちの部の女性社員から、品がないという意見が出ています」。Aさんの上司は、一言添えて経営上層部に判断を委ねた。最終的には経営判断として、該当の部署に公開を取りやめる指示が降りた。

1/3ページ

最終更新:7/15(土) 10:33
BuzzFeed Japan