ここから本文です

激化するクラフトビール戦争 ー 差別化図る独立系に大手傘下が反論

7/15(土) 7:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

バドワイザーの親会社アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)など、大手が所有するブランドとの差別化を図るため、アメリカの独立系クラフトビールメーカーが、独自のロゴの導入を発表したという話題が、ビール業界で波紋を呼んでいる。

【画像】「Corporate Beer Still Sucks」のキャッチフレーズで名をはせたエリシアンだが、2015年のABインベブによる買収後もその品質に変わりはないという

ABインベブの傘下にあるクラフトビールメーカー6社は6月30日(現地時間)、このロゴについて、動画共有サイトVimeoの公式チャンネルで反論した。

彼らは「独立ロゴ」は本質的に意味がないと主張する。作り手からすれば、会社が独立していることとクラフトビールの品質は無関係だ、と。

「独立しているということは、ロゴなしでやっていくということだ。それがインディーズというものだ」と語るのは、「エリシアン(Elysian)」の共同創業者デイビット・ブエラー(David Buhler)氏だ。シアトルに拠点を置く同社は2015年にABインベブに買収されたが、かつては「Corporate Beer Still Sucks(大手のビールは相変わらずマズい)」のキャッチフレーズでその名をはせた。

「本当に差別化を図りたいなら、むしろロゴは使わないだろう。自らのビジネスは、自らのルールに従ってやるべきだ」

その上で、成長するワインやスピリッツ類との競争を勝ち抜くため、ビール業界は一丸となるべきだと、彼らは主張する。

「これはまさに内戦だ。大艦隊が大西洋を渡ってアメリカのビール業界に攻め込んできているのに、我々はマスケット銃(日本でいう火縄銃の一種)やパチンコで戦い合っている。純粋にビールについて話し合える状態になればと思うが、我々はまだそこには行きついていないようだ。だが、すぐにもその時が来ることを望む」と5月にABインベブに買収されたウィキッドウィード(Wicked Weed)の共同創業者ウォルト・ディキンソン(Walt Dickinson)氏は語る。

しかし、5300の小規模な独立したクラフトビールメーカーが組織する業界団体「ブリュワーズ・アソシエーション(Brewers Association)」は、消費者は自分が飲んでいるビールを誰が作っているのかを知りたいし、その会社が独立していることに価値を見出している、と考えている。

ブリュワーズ・アソシエーションの社長兼CEO、ボブ・ピーズ(Bob Pease)氏はBusiness Insiderに語った。

「独立系クラフトビールメーカーはコミュニティを構築した。独立所有の精神は重要だ。ビールファンが独立系のクラフトビールを選ぶのは、アメリカの起業家や、革新的で本当にうまいビールを作るだけでなく、その過程において文化やコミュニティを築こうとリスクを恐れず長いこと努力してきた人たちを、応援したいと思っているからだ」

[原文:Budweiser-owned brewers accuse craft beer of being not 'punk' as beer civil war heats up (BUD)]

(翻訳:Ito Yasuko)

Yahoo!ニュースからのお知らせ