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アタマジラミ感染急増! 原因はセルフィー?

7/15(土) 10:03配信

The Telegraph

【記者:Sarah Knapton】
 子どもたちの間でアタマジラミへの感染が急速に広がっているのは、スマートフォンのせいだとする調査結果が発表された。スマホはその周りに子どもたちを集め、その際にシラミが子どもたちの頭から頭へと飛びはねて移動するからだという。

 200人以上の子どもを対象に行われた調査の結果、スマホもしくはタブレットを持っている子はそうでない子よりも、シラミに感染する傾向が2倍以上だった。

 スマホもタブレットも持っていない、あるいは使っていない子ども98人中、アタマジラミに感染したことがあったのは29人(29.5%)だったのに対し、持っている子ども104人中、感染経験者は65人(62.5%)だった。

 調査協力者のほぼ半数が過去5年間でアタマジラミに感染した経験があり、これは、過去の調査結果である2~8%の最大22倍以上の数値だ。

 しかしこれまでに示唆された、習慣的にセルフィー(自分撮り)を撮ることがシラミ感染の主要因になっているとは考えにくい。

 2015年、米ウィスコンシン(Wisconsin)州のシャロン・リンク(Sharon Rink)医師は、アタマジラミの急増は友人同士で頭を突き合わせて撮影するグループセルフィーが原因だと主張し、「ソーシャルメディア・シラミ」という新語を作った。

 英オックスフォード大学病院(Oxford University Hospitals)のテス・マクファーソン(Tess McPherson)博士は「アタマジラミに関するこれまでのデータに比べて、私たちの数値はかなり高かった。半数近い子どもたちが過去5年で感染していた。親にとっては驚きではないかもしれない」と話し、また、「私たちはまた、スマートフォンあるいはタブレットを持った子どもたちがより感染しやすい傾向にあることにも気付いた。これは興味深いが、子どもたちの集まり方に関係していると予想できる。ただし、他にも理由があるかもしれない」と語った。

 さらにマクファーソン博士は「セルフィー文化はそれなりに否定的な報道を受けている。そのため以前の推測にかかわらず、アタマジラミ感染がここまで拡大したのはセルフィーだけが原因とは考えにくい」と述べた。

 英国皮膚科医会(British Association of Dermatologists)の年次会合で発表された調査結果は、英国の子どもたちのアタマジラミ感染に関する以前の推定値は「控えめだったかもしれない」と指摘した。今回の調査では、これまでの調査における対象期間よりも長い過去5年間で91人(45%)の子どもがアタマジラミに感染したことがあると分かった。

 調査のための質問表は、1か月間にわたってオックスフォード(Oxford)のジョン・ラドクリフ病院(John Radcliffe Hospital)の小児科外来を訪れた子どもたちの親あるいは保護者に渡された。

 質問内容は性別、髪の長さ、社会経済的地位、スマホあるいはタブレット所有の有無だ。

 アタマジラミは4~11歳の子どもで特に多くみられ、頭皮のかゆみや全身的な不快感の原因となる。

 頭と頭の直接的な接触によって感染するが、シラミは飛んだり泳いだりすることはできず、人の髪の毛を伝って頭を渡り歩いていく。

 くしや帽子、枕を介して感染拡大する可能性は極めて低く、感染するのは人間だけで、動物からうつることはない。

 迷信に反し、アタマジラミに汚れた髪か清潔な髪、または短髪か長髪といった好みはない。髪から取り除かれると、12~24時間後に死ぬ。【翻訳編集】AFPBB News

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最終更新:7/15(土) 10:03
The Telegraph