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猛暑続く北海道十勝地方 学校現場も危機感 教室内で熱中症続出

7/15(土) 13:44配信

十勝毎日新聞 電子版

 猛暑日が続く十勝地方の学校では、直射日光が当たる屋外だけでなく、教室内でも熱中症とみられる症状で体調不良を起こす児童・生徒が出てきている。14日には帯広市内で中学生が緊急搬送され、学校関係者は危機感を強めている。

 帯広などで猛暑日となった14日、午前に帯広市内の中学校の教室で授業中の生徒1人が熱中症の症状で緊急搬送され、午後には士幌町で高校の体育祭中に女子生徒1人が搬送されたが、いずれも軽症。この日は管内でこの生徒2人を含む男女10人が熱中症の疑いで病院に搬送された。

 搬送までには至らないが、7月になって厳しい暑さから校内で不調を訴える児童・生徒も続出している。

 市内のある中学校では猛暑日となった13日に10人以上が教室でおう吐するなど熱中症とみられる症状となり、市内の小学校でも猛暑日の授業中に、複数の児童が熱中症からとみられる頭痛などを訴え、中には泣きだす子もいたという。

 各学校は、水筒の持ち込みを許可したり、休み時間は外遊びを制限するなど対策をとっているが、対応は各校で異なり、市町村単位で統一されていないのが現状。扇風機の設置も学校に任されており、導入されていない教室もある。

 水筒持参の認められた学校でも水やお茶のみでスポーツドリンクは禁止、休み時間のみ可など、対応はまちまち。ある保護者は「熱中症対策に水分と塩分の補給が重要であることが認知されていない。(暑さの)経験が少ない道内では現場に知識が足りないのでは」と疑問を呈す。

 教委段階では搬送されていない各学校の熱中症発症数などを把握しておらず、管内の元小学校校長は「暑さが尋常でなくなってきている。各学校の状況をまとめ、市町村ごとに統一した対応を考えていく時期なのでは」と、早急に対応を検討する必要性を指摘している。

 15日も猛暑日となり、十勝地方の高校の学校祭やスポーツイベントの現場では、給水所を設置したり開催時間を短縮するなどの措置が取られた。

十勝毎日新聞