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「孫がいなくなるようで寂しか」最後の授業参観、住民50人見守る 全校児童2人転出 熊本県多良木町

7/15(土) 9:00配信

西日本新聞

 全校児童2人の転出により8月1日から休校となる熊本県多良木町槻木(つきぎ)の槻木小で5日、最後の授業参観があった。住民約50人が自分の孫やひ孫を見守るように、児童の発表に拍手を送った。

 児童は町の槻木再生事業の一環で、福岡県春日市から槻木に移り住んだ集落支援員上治(うえじ)英人さん(44)の娘の4年南凰(みお)さんと1年紫凰(しお)さん。同小は2014年、南凰さんの入学で休校から7年ぶりに再開したが今年2月に就任した吉瀬浩一郎町長の事業見直しにより、上治さんが月内に支援員を辞め、一家で春日市に戻ることから再び休校となる。

 複式学級の教室では最初、2人が背中合わせに黒板に向かい、教諭が交互に指導。南凰さんは夏の言葉を使った俳句作りに、紫凰さんは「おおきなかぶ」の音読に臨み、住民たちも一緒に俳句を詠んだ。学校再開時から参観に足を運んだという黒木ツルコさん(85)は「最初は1人でよく頑張った。発表もしっかりしてえらい。孫がいなくなるようで寂しか」と南凰さんの成長ぶりに目を細めた。

 授業終了後、参加者全員で七夕の飾り付けをして交流を深めた。4月に古里の槻木に戻り、農業を営む中村昂(あきら)さん(27)は、上治さんの業務を一部引き継ぐ。「若い子育て世代も槻木にはいる。またチャイムを流したい」と母校の再開を誓った。

西日本新聞社

最終更新:7/15(土) 9:00
西日本新聞