ここから本文です

「知りません」は新人の特権。あの頃の輝きを失っていませんか?

7/15(土) 14:00配信

ホウドウキョク

日本で初めての北海道ナチュラルチーズ専門店「チーズのこえ」を清澄白河で経営している株式会社FOOD VOICE代表の今野徹さん。

「『チーズのこえ』今野徹さん×タケ小山」の音声と写真はコチラ

「100年続くものづくり、1000年続く地域づくりを共に考える」ことを自らのミッションと決めて、さまざまな活動を通じて未来を考えるきっかけづくりを企画し、寸暇を惜しんで全国を飛び回り、多くの人とのface to faceの付き合いを大切にしている。タケ小山と今野徹さんの今回の出会いは、どんな未来につながるのだろうか。

「食べるもので、人を元気にしたい」

今野さんのご実家は代々続く医者家系。両親も医者で、幼いころから「病気を治す」という仕事をする父母に対して尊敬の気持ちを抱いていたという。だが、とにかくハードワークの日々。休日も夜も、急患が出れば家を飛び出し、クリスマスのお祝いも病院優先となり父母とともに家庭で過ごす時間は少なかった。

もちろん素晴らしい仕事だと思っていたし、自分自身も医者になるつもりであったが、「医者がこんなに忙しいのは、それだけ病気の人が多いからだ。病気の人を減らすためにはどうすればいいんだろう」と次第に考えるようになり、高校生の時にはこんな風に考えるようになった。

「食べない人はいないから、食べるもので人を健康にしたい」

病気にならない生き方。その根底にあるのは、人が毎日食べるものである。食べ物で病気を防ぐこともできるのではないか?結局は「食」こそがいちばん大事なんだ。そう気づいた今野さんは、「食のルーツをたどるということを、とことん突き詰めてみたくなったんです」。

「それで選んだのが帯広畜産大学という進路だったわけですが、それはなぜ?」と、タケ。

その質問に対する今野さんの答えは明快だった。「食卓に上るどんな食べ物にも、ルーツがあります。たとえばソーセージなら、材料は肉ですが、その肉は草を食べて、穀物を食べて育ってきた。その一連のつながりをきちんと学問として納めたかったし、そういうことを学ぶには都会の大学よりもリアルな農業や畜産の現場である帯広という土地がふさわしいと思ったんです」。

大学時代には常に全体的なシステムがどうなっているのか、どうつながっているのかを考えながら様々な体験を積み重ねていった。そんな中で、日本の農業をただ発展させるというだけでなく、世界の中でどういう立ち位置を築けるのかということを考えるようになったという。

そこには日本固有の食文化も当然含まれる。「もったいない、いただきます、ごちそうさまというような文化も海外に向けて訴えかけていきたいことのひとつです」。

「なるほど、食という大きな器の全体像を考えていたということですね」と今野さんの想いを的確にキャッチしたタケは、その後の今野さんの活動が気になる様子でどんどん質問を重ねていく。

1/3ページ

最終更新:7/15(土) 14:00
ホウドウキョク