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長崎新幹線フリーゲージ検証 22年度導入「困難」、状況は深刻 佐賀

7/15(土) 13:00配信

佐賀新聞

リレー式長期化へ

 九州新幹線長崎ルートに導入予定のフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)に関し、国土交通省は14日、2022年度の暫定開業に向けて開発していた先行車の導入が困難との見解を示した。25年度を目指していた量産車による全面開業も厳しくなった。走行試験の結果、車軸に摩耗が見つかり、年単位での対策が必要となったため。採算面に懸念を抱えるJR九州の意見を踏まえ、8月にも与党がFGT導入自体の可否を含めた政治判断をする。計画が根本から見直される可能性が出てきた。

8月にも与党判断

 国交省は同日開いた専門家による技術評価委員会で、不具合対策や経済性を検証する営業路線での走行試験の結果を報告した。車軸の摩耗対策には「相当程度の効果がある」と述べ、時間をかければ解決できる可能性を強調、国交省の担当者は現時点で開発を断念する考えはないとした。

 一般的な新幹線の2.5~3倍とされた車両の維持管理コストは、部品の再利用で1.9~2.3倍にまで圧縮できる見込みとなったものの、JR九州が採算面から導入を判断するかどうか不透明だ。国交省は「現時点で他の削減アイデアはない」としている。

 国交省から報告を受けた与党の整備新幹線建設推進プロジェクトチーム検討委員会の松山政司委員長は報道陣に、25日にJR九州、28日に佐賀、長崎両県から意見を聞き、8月中にもFGT導入の可否を含めた整備方針を決めたいとした。

 この日の技術評価委では、メッキを厚くするなどの対策を実施し、効果が確認されれば、実用化に向けた耐久走行試験に移行できることが了承された。ただ、年単位での対策が必要になるため、武雄温泉駅で在来線特急と新幹線を乗り継ぐ「リレー方式」が長引くことは避けられなくなった。

 リレー方式での暫定開業に欠かせないJR長崎線の大町-高橋間の複線化は予定通り進められるため、昨年3月の6者合意で決まった22年度の開業自体には影響がないことも確認された。

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最終更新:7/15(土) 13:00
佐賀新聞