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【ブラジル】隣国の危機で輸出激増 インフレ招く懸念も=ロライマ州

7/15(土) 2:25配信

サンパウロ新聞

 ブラジル最北の州であるロライマ州では、深刻な食糧不足に直面しているベネズエラへの食品販売によって、2017年上半期(1~6月)の輸出額が激しく増大した。

 同州計画・開発局が7日に公表したとして伝えた11日付伯メディアによると、今年1~6月の同州全体の輸出額は820万ドルに上り、16年同時期の260万ドルに対して213%増を記録した。この820万ドルの半分は、同州と国境を接しているベネズエラ向けにセスタ・バジカ(基礎消費財セット)に含まれる品々を販売したことで得たものだ。

 今年1~6月には米と砂糖が最も多くベネズエラ向けに輸出された。この半年間の米の輸出額は270万ドル、砂糖の輸出額は160万ドルに上った。

 同調査の責任者であるエコノミストのマルチネス氏は、主に今年2月から始まったベネズエラ向けの食料品輸出の増大によって、同州は17年上半期にここ3年間で最も良い結果となる430万ドルの貿易黒字を計上することができたとしている。同氏によれば、ベネズエラがロライマ州から食料品を輸入していなかった16年上半期の貿易収支は100万ドルの赤字だった。同氏は「ロライマ州は今、ベネズエラにとってブラジルで最大の米の供給者だ。ロライマ州はブラジル最大の米の生産地であるリオ・グランデ・ド・スル州よりも多くの米をベネズエラに売っているということだ」と話す。

 しかし、この輸出の増大は、同州内の商業を活性化させ、雇用の創出を強化するというプラスの効果だけでなく、同州内における食料品価格の上昇というマイナスの影響をももたらす可能性がある。マルチネス氏は「我々はまだそれ(食料品価格の上昇)を目にしていない。セスタ・バジカの価格は下がっているのだから。しかし、州内に食品が供給されない場合は価格は上昇することになる。そうなる可能性はある。しかし私は、地元企業らがこの輸出の増大に備えた準備ができていると信じている」としている。

 ロライマ州の輸出額は、大豆の収穫・販売の開始によって今年下半期(7~12月)もさらに拡大するものとみられている。

サンパウロ新聞

最終更新:7/15(土) 2:25
サンパウロ新聞