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<上尾男性放置死>男性発見まで5回出欠確認、欠席扱いならず見逃す

7/15(土) 22:07配信

埼玉新聞

 埼玉県上尾市戸崎の障害者支援施設「コスモス・アース」で、知的障害のある利用者の男性(19)が送迎車内に約6時間放置され熱中症で死亡したとみられる事故で、男性が施設に到着してから発見されるまでに5回、出欠確認の機会があったことが15日までに、県への取材で分かった。男性は欠席扱いになっておらず、施設側は男性の所在確認の機会をいずれも見逃していたことになり、県は改めて施設職員らから事情を聴く方針。

 県によると、施設では利用者の出欠の確認は、朝の作業開始前の午前9時すぎ、10時半からの休憩時間、正午の昼食、午後2時半からの休憩時間に行われていた。施設到着時と退所時に連絡帳を受け渡すことになっており、当日は計5回の出欠確認を生かせなかった。

 昼食時に男性の不在が見過ごされていることが既に分かっている。県によると、出欠を表示する黒板で、男性は出席扱いとなっており、厨房(ちゅうぼう)の担当は昼食を用意。食事に手が付けられていなかったため、職員の1人が不在に気付いたものの、職員間で情報共有はされず、男性の所在確認などは行われなかった。

 県は14日、施設への立ち入り調査を実施。施設管理者は「職員の連携が機能しなかった」と説明しており、県は改めて職員や送迎車の運転手らから事情を聴く。

 男性は13日午前9時ごろから午後3時半ごろにかけて、施設の送迎車内に放置され、死亡した。司法解剖の結果、死因は熱中症とみられる。送迎車の降車時に複数の職員で行う利用者の確認について、事故当日は運転手が1人で行っていたことが既に分かっている。施設側は県に対して、実習生の受け入れなどで忙しかったと説明しているという。

 一方、県警は15日、業務上過失致死の疑いで、施設を家宅捜索し、男性が車内に放置された経緯について捜査を進める。

最終更新:7/16(日) 0:35
埼玉新聞

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