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大統領府、朴槿恵政権の「サムスン経営権継承支援」文書を公開

7/15(土) 7:34配信

ハンギョレ新聞

大統領府「民政秘書室で約300件を発見」 国民年金の議決権関連文書・メモ 「経営権継承、手助けできるものは手助けする」と書かれ  2013年3月から2年間にわたって作った資料 ウ・ビョンウ元民政首席の在職期間と重なり 大統領府、特検に写しを提出…捜査に注目  賄賂罪の立証に役立つ…特検は“歓迎” サムスン「文書作成、全く知らなかった」

 大統領府は14日、朴槿恵(パク・クネ)政権当時、大統領府が国民年金の議決権を通じてサムスンの経営権継承を支援した情況が盛り込まれた文書を電撃公開した。また、当時の民政首席室が、文化体育観光部の人事などに介入し、保守団体を友軍に“活用”した状況が含まれた資料も共に公開された。朴槿恵前大統領とサムスン電子のイ・ジェヨン副会長の賄賂罪の判断など、現在進められている「朴槿惠-チェ・スンシル国政壟断事件」の裁判にも影響を及ぼすものとみられる。

 パク・スヒョン大統領府報道官は同日午後、ブリーフィングを開き、「民政秘書官室のスペースを再配置していたところ、7月3日、あるキャビネットから前政府の民政秘書官室で作成した文書を発見した」とし、一部内容を公開した。発見された資料は合わせて約300種で、2014年6月11日から2015年6月24日までの首席秘書官会議資料▽長官候補者などの人事資料▽国民年金の議決権など各種懸案検討資料▽地方選挙の情勢予想などが含まれた。首席秘書官会議資料を除いた残りの文書は、2013年3月から2015年6月の間に作成された。

 このうち「国民年金の議決権関連調査」という文書に含まれた自筆のメモには。「サムスン経営権継承の局面→機会として活用、経営権継承の局面でサムスンが何を必要としているかを把握、手助けできるものは手助けし、サムスンが国家経済にさらに貢献できるように誘導する方策を模索、サムスンの当面課題の解決には政府も大きな影響力の行使が可能」などの内容が書かれていると、パク報道官は明らかにした。これと共に、「文化芸術界の健全化で文化隆盛の基盤整備」という文書の中には健全な保守圏を国政の友軍として積極的に活用、文体部の主要幹部を検討、局・室長全員が検証対象、文化部4大基金執行部署の人事を分析なども盛り込まれている」とパク報道官は伝えた。

 キム・ヨンハン元民政首席の自筆メモと見られる資料も公開された。ここには「運転代行ドライバー南部告発に対する徹底的な捜査指揮を急かすよう」、「教育部の他に愛国団体・右翼団体が連合的に戦士たちを組織」などの内容が含まれているとパク報道官は伝えた。

 民政首席室の文書が大量に発見されたことで、ウ・ビョンウ元大統領府民政首席が、サムスン経営権継承作業はもちろん、「ブラックリスト」の作成にも介入した疑惑も持ち上がっている。ウ元首席は2014年5月から2015年1月まで民政秘書官を、昨年10月までは民政首席秘書官を務めた。ウ元首席は現在、文化体育観光部の左遷人事の主導(職権乱用)及びチェ・スンシル国政壟断を幇助(職務遺棄)した疑いで裁判を受けている。大統領府は同日午後、資料の原本は大統領記録館に移管し、コピーは特検に提出した。

 朴前大統領とイ・ジェヨン副会長の「賄賂裁判」の控訴維持を担当している検察と特検は、今回の文書が裁判の控訴維持に大きく役立つものと見て、歓迎する雰囲気だ。同日、大統領府が公開した資料は、特検がイ副会長の裁判が始まった直後、裁判所を通じて「事実の照会要請」として要求してきた資料だったが、当時は政権は変わる前であり、大統領府からは「資料がない」という答弁を受けていた。特検の関係者は「朴前大統領と大統領府が早くからサムスンの経営権継承を支援する意向を持っていたことがさらに明らかになった」とし、賄賂罪の立証に自信を示した。

 サムスングループの関係者は「前政権でそのような文書を作成したという事実を全く知らなかった。何も言うことはない」と話した。

チェ・ヘジョン、ソ・ヨンジ、イ・ワン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

最終更新:7/15(土) 7:34
ハンギョレ新聞