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白鴎大足利・北浦これぞエース痛快144キロ/栃木

7/15(土) 8:04配信

日刊スポーツ

<高校野球栃木大会:白鴎大足利10-1宇都宮北>◇14日◇2回戦◇栃木県総合運動公園野球場

【トーナメント表】栃木大会の組み合わせと日程

 今春の県大会王者、白鴎大足利(栃木)のプロ注目左腕、北浦竜次投手(3年)が、投打に躍動した。宇都宮北戦に「エースで4番」で先発。4回表の投球中に打球が右膝を直撃するアクシデントがありながらも、5回を2安打1失点に抑えた。打っても2安打3打点の活躍で、10-1の7回コールド勝ちに導いた。

 白鴎大足利の応援席が静まり返った。2点リードの4回表。宇都宮北の4番、伊沢清孝外野手(3年)が放った強烈な打球が、北浦の右膝を直撃した。右足を引きずり、苦悶(くもん)の表情を浮かべる。しかし、マウンド付近で治療を受けると、ベンチには下がらずそのまま投球練習を始めた。「当たった瞬間はすごく痛かったですが、すぐ治まりました」。

 幸い大事には至らなかったが、この回無死二塁のピンチを背負った。さらに犠打で走者を三塁に進められた。「前の回に点を取ってもらっていたので、絶対に抑えないといけない場面でした」と振り返る。

 続く打者を2球で投ゴロに抑えると、ここでギアをもう一段階上げた。この日最速の144キロ直球で押した。ファウルで粘られながらも7球目、低めのカーブで空振り三振に打ち取った。「あの時は力を入れて投げました。いい投球ができたと思います」と、淡々と振り返った。

 実は、右足に打球を受けたのはこの日が初めてではない。中学3年の春、練習試合で右すねに打球が当たった。あまりの痛みに涙が出た。しかし当時の監督から「まだ投げられるのか?」と聞かれると「投げられます」と答えた。涙を流しながら続投した。

 北浦は「あまり覚えていないんです」と笑うが、母里美さん(49)は「家に帰ると右すねがパンパンに腫れていて。あの状況でよく投げたなと思います。なので、今日当たった瞬間も『あ、まただ。今回も大丈夫』と思いました」と語った。

 母の期待通り、バットでも4回裏2死満塁のチャンスで右前に2点適時打を放った。この回リードを7点に広げると、5回表を3者凡退に抑えて仕事を全うし、左翼の守備に回った。

 16日の3回戦では、足利工と対戦する。北浦は「足は問題ない。次はしっかり無失点に抑えます」と意気込んだ。エースがマウンドに立ち続ける限り、白鴎大足利は負けそうにない。【太田皐介】

最終更新:7/15(土) 9:53
日刊スポーツ

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