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三浦隆司を王者へ導く左拳、ゴムボールの鍛錬とは

7/15(土) 10:12配信

日刊スポーツ

 【ロサンゼルス13日(日本時間14日)=阿部健吾】ボクシングのWBC世界スーパーフェザー級タイトル戦12回戦は15日(日本時間16日)に米カリフォルニア州のザ・フォーラムでメインイベントとして開催される。この日会場で記者会見が開かれ、元王者三浦隆司(33=帝拳)が出席。現王者ミゲル・ベルチェルト(メキシコ)と並び、勝利と好ファイトを誓った。王座奪還へ取り組んできたのは独自色豊かな練習の数々。大一番用の「新作」の成果もリングで見せる。

【写真】「アニマルモード」に突入し三浦は叫びながらパンチを打ち込む

 同じ興行に出場する選手が一堂に会した会見。かつてはNBAレーカーズの本拠地、伝統あるライブ会場としても有名なザ・フォーラムで、三浦は口を真一文字に結び続けた。約45分の会見で、口を開けたのはあいさつの2分ほど。端的な言葉に説得力を持たせた。

 三浦 チャンピオンはすごく強く素晴らしい選手ですが、自分が勝って必ずベルトを取り戻します。面白い試合も期待して下さい。

 主催のゴールデンボーイ・プロモーションのデラホーヤ氏から「デンジャラス ジャパニーズ ウォーリアー(危険な日本の戦士)」と称され、王者ベルチェルトからは「カミカゼ」と形容された。

 「ボンバーレフト」の異名を取る左拳を爆発させることが「面白い試合」につながる。そのために新たな練習も導入してきた。

 ジムワークが3時間以上に及ぶ練習の虫は、これまでもユニークなメニューで鍛え上げてきた。ミット打ちなどの基本以外で10種類以上。「自分で考えたり調べたり。良いものは残し、悪いものはやめる。その繰り返し」と数を増やしてきた。ゴムチューブ、棒、ハンマーなど使用器具も多岐に及ぶ。

 「練習法のデパート」の今回の試合への新作の1つがゴムボール。握力を鍛えるためではない。両手を前に突き出し、じっくりと指先を動かす。「握ることで腕の筋肉の細かい動き方を感じている」。神経系の繊細な作業。試合では「ボンバー」の愛称を生んだ大胆な一撃が目立つが、こういう緻密さこそが屋台骨だ。

 13日は長男武元君の6歳の誕生日だった。現地で応援するため日本から渡米する日で、「時差があって誕生日が2回くると喜んでいました」と、少し口元を緩めた。祝うのは王座奪還と一緒に。その口を大きく開き、歓喜の声をとどろかせた後と決めている。

最終更新:7/15(土) 11:09
日刊スポーツ