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やり投げ山崎晃裕、世界初舞台で5位も「悔しい」

7/15(土) 18:38配信

日刊スポーツ

<パラ陸上:世界選手権>◇14日◇ロンドン

 元高校球児でやり投げ転向から1年8カ月の山崎晃裕(21=関東パラ陸上競技協会)が、初めての世界舞台で5位に食い込んだ。

 切断などF46クラス決勝で、いきなり今シーズンベストの53メートル55をマーク。1投目終了時点で2位につけたが、2投目以降に記録を伸ばせず、目標だったメダルには手が届かなかった。

 低い軌道を描きながらやりが伸びた。初めて「JAPAN」のユニホームに袖を通した山崎の左腕から放たれた1投目。50メートルラインを大きく超え、6月の日本選手権で出した51メートル56も上回った。思わす両腕を突き上げ、表情を緩めた。「1投目にいい記録が出せればいける。この雰囲気のままいけると思ったんですが…」。ただ、そこから記録が伸びなかった。「今回、本当にメダルを狙っていたので、悔しいです」と、競技終了後に笑顔はなかった。

 それでも、手応えは十分だった。6投でファウルはなし。50メートル台を4本そろえた。全身の筋力アップとフォームの安定を求めてきた成果だった。「技術面も体力面も成長を感じられた。今回の経験で世界と戦えると感じました。アジアと世界のレベルは変わらない」。リオを63メートル97の世界新で制したインドのデベンドラはエントリーしなかったが、同国のグルジャルが60メートル36で優勝。山崎までの5人がすべてアジア勢だった。

 20年東京でメダルを取るために、15年11月に野球から転向した。遠投100メートルの強肩で、5カ月後には54メートル48を投げて28年ぶりに日本記録を更新している。その際に左肘を痛めたこともあってリオには出場できなかったが、初の世界選手権でライバルたちに存在感を示した。

 「こういう舞台で投げられて幸せです。3年後に必ずメダルを取る気持ちを新たにしました」。山崎の次の目標は来年10月のアジアパラ選手権(ジャカルタ)。「自己ベスト、55メートル以上を投げてメダルにからみたい」。アジアでの躍進がそのまま世界に直結する。それが東京のメダルへの道になる。

 ◆山崎晃裕(やまざき・あきひろ)1995年(平7)12月23日、埼玉県生まれ。小学3年から野球を始め、埼玉・山村国際高では2年の秋に背番号1を与えられ、3年夏の埼玉大会では背番号7。東京国際大進学後は身体障がい者野球チームの東京ブルーサンダースに所属。14年11月に兵庫県で開催された世界身体障がい者野球大会に日本代表として出場。1番・左翼手として準優勝に貢献し、大会優秀選手に選ばれた。家族構成は両親、祖母、姉。167センチ、78キロ。

最終更新:7/15(土) 22:13
日刊スポーツ