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「助っ人」選手 野球で躍動/田子 野辺地・十和田西 鶴田

7/15(土) 11:16配信

Web東奥

 ソフトテニス部員が長打を放ち、やり投げ選手が鋭い送球を見せた。舞台は14日の全国高校野球選手権青森大会。部員不足を抱えながら初戦に臨んだ田子、野辺地・十和田西2校連合、鶴田の3チームは、ほかの部活動の「助っ人」選手が野球部員に交じって躍動した。陸上競技、バスケットボール、弓道、さらには「帰宅部」まで。3チームはいずれも敗れたが、野球のユニホームに袖を通した助っ人選手は、球児にも負けないプレーで試合を沸かせた。
 ラケット代わりに振り抜いた打球は、左翼線を転がった。田子・ソフトテニス部員の庭田麗緒選手(3年)は聖ウルスラ戦の五回に二塁打を放ち、ベース上で右手を突き上げて喜んだ。
 田子は選手10人中4人が助っ人。庭田選手は未経験者ながら、野球好きなこともあって1年から助っ人として練習試合などに出場、チームに貢献してきた。
 助っ人として最後の夏を終え、「もっといいプレーができた」と目を赤くしながら、「試合に出られてすごくうれしかった」と、言葉を振り絞った。
 野辺地の陸上競技部員・木明拓人選手(2年)は、やり投げが専門。十和田西と2校連合で臨んだ三本木農戦に左翼手でフル出場。外野にボールが飛んでくるたび、鍛えられた強肩で鋭い返球を見せた。
 中学まで野球部だったこともあり、部員不足の野球部監督から助っ人の打診を受けた。「少し悩んだけど、やり投げにもつながる」と考え承諾した。
 失点につながった場面を振り返り、「後ろに抜けたライナーを早く送球できていれば」と反省。一方で、「いい経験になった」と、すがすがしい表情で語った。
 選手12人で単独出場した鶴田も、バスケットボール部4人と帰宅部1人がベンチ入り。7番で先発出場したバスケ部3年の川越瑞生選手は、10点差以上のコールド負けが迫った五回裏の攻撃、2死満塁で打席へ。
 「九回までみんなと戦いたい」との思いで変化球に食らいつくと、しぶとくレフト前へ運んで走者2人をホームにかえし、この回での試合終了を阻止した。
 6月の県高校総体はバスケ部のガードとして初戦突破に貢献したが、2回戦で敗れた。2度目の「最後の夏」を終え、川越選手は「1カ月間だけど、新たな仲間と(野球を)プレーできて楽しかった」と語った。

東奥日報社

最終更新:7/15(土) 11:16
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