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【有森裕子コラム】東京五輪へ都議会の「協同」必要

7/16(日) 12:02配信

スポーツ報知

 今月2日に東京都議会議員の選挙が行われ、127人が選ばれました。都議の任期は4年。今回選出された議員は東京五輪・パラリンピックが開かれる2020年に、都政を動かしている人たちです。

 私は政治に関しては詳しくないですから、選挙の結果について分析をしたり、意見を言ったりするつもりはありません。ただ、今回の当選で初めて政治の世界に足を踏み入れる人たちには「新人ですから」という言葉で言い訳をしてほしくない。最初だから、経験がないのは仕方ありません。でも、何か聞かれた時に「分からない」では済まされません。それくらいの覚悟を持って、立候補をしたと信じたいと思います。

 何よりお願いしたいのは、「とにかく前に進んで行ってくれ」ということ。議員の顔ぶれは変わりましたが、東京五輪が3年後に開催されることは変わりません。そこに向けて丁寧に一つずつ、準備をしていってほしい。お金の使い道、人の配し方、環境への配慮…。変えた方がいいものは、話し合いで変えていく。そのやりとりを、丁寧にしてもらいたいですね。

 今回の選挙を見ていると、「都政を何とかいい方向にもっていきたい」というのではなく、党同士のバトル、個人のケンカのようになっていました。「今の状態のままで2020年を迎えたら、どうなってしまうのか」という不安も感じたのを覚えています。

 今後、都議会が始まるかと思いますが、当然、対抗勢力というものはあると思います。その時に、例えば新人議員に対し「若いくせに生意気だ」で終わらせてしまったら、何も生まれない。きれい事と言われてしまうかもしれませんが「好き嫌い」の二元論になってほしくはありません。必要なのは攻撃ではなく、協同なんです。

 そして、都民一人一人も選びっぱなしではいけません。都議は自分たちが選んだ代表者。もし間違っていることがあれば、ハッキリと「違う」と指摘することが必要ではないでしょうか。(女子マラソン五輪メダリスト)

最終更新:7/16(日) 12:04
スポーツ報知