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稀勢がいなくたって御嶽海がいる!同学年の宇良ぶっ倒した/名古屋場所

7/16(日) 7:00配信

サンケイスポーツ

 大相撲名古屋場所7日目(15日、愛知県体育館、観衆=7580)自己最高位の新関脇、御嶽海(24)が初顔合わせの同学年対決となった平幕宇良(25)を押し倒して、5勝目を挙げた。人気の横綱稀勢の里(31)が休場で不在の中、若手が土俵を盛り上げる。横綱白鵬(32)は平幕勢(30)を突き落とし、平幕碧山(31)とともに初日から7連勝。全勝の2人を追う1敗は、新大関高安(27)だけとなった。

 力ではなく、技でもない。小兵相手には、目で制す。同学年でプロに入って初対決。御嶽海が23キロも軽い宇良を懐へ寄せつけず、力強く押し倒した。

 「(小さい相手には)自信がある。よくみること。チャンスなのか、そうでないのか。しっかり見極めることかな」

 ともに、学生相撲を経験。東洋大出身の御嶽海は「アマチュア横綱」「学生横綱」のビッグタイトル2つを獲得して幕下10枚目格付け出しデビュー。強豪とはいえない関学大出身の宇良とは、大学3年のときの全国選抜大学実業団対抗和歌山大会の決勝戦で一度だけ対戦した。御嶽海は「余裕。瞬殺だった」と完勝したことを覚えていた。

 頭を低くして右のおっつけから潜ろうとする宇良を、左腕を伸ばして押し返す。相手を体の正面に置いて、最後は横向きにしてしまった。「体重も増えて、大学時代より強くなっている」と持ち上げながらも、プロの土俵でも番付どおりの格の違いをみせつけた。

 入幕3場所目の宇良は、アマチュアの4大タイトル(アマ横綱、学生横綱、実業団横綱、国体横綱)保持者とこれまでのべ7人と対戦して6勝1敗。まさに「タイトルキラー」だったが、あっさりと粉砕された。

 今年になって4場所目。御嶽海は自身の番付より下位の力士に負けたのは、わずか2つしかない。「(下位には星を)落とせない気持ちはある」。その口ぶりは横綱、大関級の自覚をうかがわせた。

 長野県出身の新関脇は、昭和8年春場所(1月)の高登以来。高登は同県出身の伝説の最強力士にちなみ「信州雷電」の再来といわれた。時代は平成。この看板を受け継ぐ、益荒男(ますらお)が出てきた。