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各界の歴史で判明 なぜ天才は14歳で快挙を達成するのか

7/16(日) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 藤井聡太四段の最多連勝記録には驚くばかりだが、“14歳の快挙”は決して珍しいことではない。

「今まで生きてきた中で一番幸せ」とうれしさを爆発させたのは、岩崎恭子。1992年のバルセロナ五輪女子200メートル平泳ぎで金メダルを手にしたのは14歳だった。

 女子フィギュアスケートで数々の記録を塗り替えた浅田真央は14歳70日で国際大会でのトリプルアクセルに成功。昨年、紀平梨花に4日更新されるまでの最年少記録だ。

 張本智和が史上最年少で世界卓球の男子シングルス準々決勝に進んだのは、14歳のバースデーを24日後に控えたときだった。なぜ14歳の誕生日前後に快挙が相次ぐのか。

「いわゆる“天才脳”が関係しているからでしょう」と言うのは、医学博士の米山公啓氏。

「小さい頃から厳しい訓練を積み重ね、それが1万時間に達すると、一流の能力が培われるという学説があります。1日の練習量は人それぞれですが、10年前後。4、5歳で訓練を始めれば、14歳前後になります」

■怖いもの知らずのチャレンジ精神か

 なるほど、藤井も岩崎も浅田も、それぞれの道に入ったのは5歳の時。張本はさらに早く2歳。成長につれて肉体的な成熟とも重なって、才能が花開いたというワケだ。

 明大講師(心理学)の関修氏は、「14歳は子供から大人になる過渡期。大人の知力・体力と、子供の無邪気さが奇跡的にマッチしたことで爆発的な活躍につながったのでは」と分析する。

“怖いもの知らず”のチャレンジ精神か。みんな失うものがないから、周りを気にせず挑戦できるのだろう。

「だからこそ、これからが肝心です。藤井四段はこれまで何も考えずに先輩棋士にぶつかっていけばよかったでしょうが、今後、経験を積んでいくと、その実績が邪魔をして“負けられない”“うまくやらねば”という気持ちが芽生えるはず。若いときの成功体験が大きいほど、スランプになると、自分のやり方を変えづらい。早熟の天才が伸び悩むのは、そこです」

 19日で15歳になる藤井四段の勝負はこれからだ。