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冷たい甘味で地域PR 「スイーツ男子」照準、静岡県内に広がり

7/16(日) 8:00配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 静岡県内の菓子店などが冷たい甘い物の新商品開発で地域PRに注力している。「スイーツ男子」がオフィスでコーヒーと味わえるようにと、口当たりの良い県産茶を練り込んだ冷やし大福などを商品化。若者のニーズをとらえて、会員制交流サイト(SNS)で自社製品を発信してもらおうと、商品開発や話題の提供に力を入れている。

 7月中旬、浜松市天竜区水窪町の老舗菓子店「八幡屋製菓舗」が浜北区役所が入るなゆた・浜北で開かれた物産展で、数十個の抹茶クリーム大福を昼休みまでに完売した。父の耳塚高晴さん(64)とともに同店を営む直樹さん(39)が3年前、天竜区産の茶を練り込み冷やして食べる大福を開発した。20~40代の男性職員らも買いに訪れる人気ぶりで、直樹さんは「コーヒーなど職場で飲まれがちな物にも合うからだろう。最近は店でも買ってくれる男性客も増えた」と話す。

 直樹さんは若い男性客が大福をインスタグラムに載せているのに注目。クリーム大福をくずようかんに乗せたパフェを考案中だ。

 抹茶ジェラートの人気店「ななや」を展開し、藤枝市に本部工場を置く丸七製茶は抹茶や玉露など県産茶の風味を楽しむ夏チョコ7種を新発売。「茶の味が分かる大人にも味わってほしい」と価格は高めの700円前後だ。

 富士宮市の牧場「ハートランド朝霧」はソフトクリームが定番。映画「君の名は。」の曲を担当した「RADWIMPS」がプロモーションビデオを同所で撮影した話をオーナーの中島芳宏さん(64)が若い客に伝えると、SNSで拡散。県外からも大勢が訪れるように。中島さんは台湾発祥で日本上陸した新食感かき氷の人気にもあやかろうと、ソフトクリームにかき氷をかけた品も売る。「地域の楽しさとアイスのおいしさを広めたい」と語る。



 ■アイス人気 「通年」定着

 日本アイスクリーム協会(東京都千代田区)によると、アイスクリームは夏だけでなく一年中食べたいという人が多くなっているという。会員企業が2016年に全国の20~60代を対象に行ったアンケートでは冬にアイスクリームを食べたいと思うと回答した人が98・4%に上った。

 アイスクリーム類や氷菓の販売金額も上昇傾向で、16年度は4939億円(前年比6・3%増)。同協会担当者は「各社の新商品発売の努力や新しい需要の開拓、冬に食べる『冬アイス』市場への浸透などの取り組みが奏功した」と説明する。

静岡新聞社