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元阪神・麦倉監督、夏初陣は3回戦敗退 母校の佐野日大

7/16(日) 19:17配信

朝日新聞デジタル

(16日、高校野球栃木大会 国学院栃木7―5佐野日大)

 栃木大会で佐野日大が敗れ、3年連続で3回戦敗退となった。チームを指揮したのはプロ野球の阪神でプレーした麦倉洋一監督(45)。佐野日大が甲子園に初出場した1989年夏のエースで、今春、監督に就任した。

 大接戦だった。2点を追う七回、佐野日大は主将の金子が四球を選び、盗塁を決めた。好機を広げて無死一、二塁。中山の二塁打で金子、原田が追いかけっこをするように相次ぎ本塁を踏み、同点に追いついた。

 「守りでも攻撃でも攻める」。金子は、麦倉監督の野球をこう理解し、チームを引っ張った。投手陣も経験豊かな麦倉監督に信頼を寄せる。エースナンバーを背負う原田は「春から自分の投球がよくなった」と実感する。練習の合間に冗談を言い、兄貴分のような監督。「丁寧に教えてくれ、わかりやすい」と話す。この日先発した君島も「低めへの意識を高く持つように言われた。監督の高校時代の話も聞き、勉強になった」。

 それぞれの選手の胸に監督の教えは届いた。しかし、八回に2点を奪われ、チームは敗退。「勝たせてあげたかった」。麦倉監督は唇をかんだ。「強いチームにはいいピッチャーがいて、いいバッターができる。相乗効果が生まれる」が信念。「強い気持ちを持たないと短期決戦は厳しい。もっときたえます」。麦倉監督は今後を見すえた。=県営(坂田達郎)

朝日新聞社