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ハイヒール・リンゴ「きれいな引き際は人を感動させる」

7/16(日) 14:00配信

デイリースポーツ

 今年前半だけでも、プロゴルファーの宮里藍、将棋の加藤一二三九段など、その道を極めた人が、引退および引退発表を行った。「きれいな引き際は人を感動させる」とハイヒール・リンゴ。お笑い界や、自身の“引き際”について語った。

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 最近“引き際”について考えさせられることがありました。まずは、ゴルファーの宮里藍ちゃん。引退表明会見直後にあった『サントリーレディースオープン』最終日を観戦に行ったんです。最終ホール、グリーンにあがってくる藍ちゃんが名前を呼ばれると、それまで座っていたギャラリーも全員立ち上がって「藍ちゃんありがとう!」って。彼女が帽子を脱いであいさつすると、もうギャラリー号泣なんですよ。ひとつの時代が終わるというのもあるけど、惜しまれてこそ引退だなと思いました。

 私は藍ちゃんがアマのときから応援してきました。でもクラブハウスでサインをもらったり、一緒に写真を撮ったりって一度もないんですよ。彼女がゴルフのすそ野を広げようと、どんなに時間がかかっても丁寧にサインをして、時間の限り一生懸命ファンサービスをしている姿を見ていたから、とても言い出せなかった。今回、最後だから「サインを…」とお願いしたかったけど、やっぱり言えなかった。ふと思い出すのは山口百恵さんですね。引き際がきれいって、こんなに人を感動させるものだったんだと思いましたね。

 もう一方は将棋の加藤一二三さん。そこそこのお年ですが、引退されてからもこれから、ですよね。会話が面白いし、個性の強い方だから、コメンテーターという道を残された。だから悲しさいっぱいの引退じゃない。お二人ともボロボロで引退するんじゃなくて、糊代(のりしろ)を残しての引退だから安心できる。

 お笑いでも上岡龍太郎さんのように、すっぱり引退された方もいる。一方で桂歌丸師匠のように、生涯現役の方もいらっしゃる。どちらがどうというんじゃないけれどさて、私はどうかなと、初めて考えました。

 “あの人はいま”的な番組を見ると、全員が引退したくて引退したんじゃなくて、仕事がなくなって結果的に…という場合もある。引退してからの人生も長いですからね。もっとも、プロレスラーは引退してからまた復帰ということも多い。泣いて引退してからまた復帰…何回引退すんねん!って(笑い)。私の場合は…最後はバーンとヌード写真集でも出そうかな(笑い)。

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 ハイヒール・リンゴ 1961年8月9日生まれ、大阪府枚方市出身。NSC1期生。モモコとコンビを結成し83年デビュー。95年上方漫才大賞受賞。テレビでも多くのレギュラーを持ち、その司会術や仕切りのうまさには定評がある。10年から大阪学院大学で金融論を学び、名誉博士号を授与される。