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神戸5人殺傷 「将来を悲観」「不仲・トラブル」 増える傾向、親族間殺人 

7/16(日) 23:10配信

産経新聞

 全国の警察が摘発した未遂を含む殺人事件の総数のうち、今回の事件と同様の、親族間の事件の割合は増加傾向にある。警察庁によると、昨年1年間では全体の半数を超えており、動機は「将来を悲観」や「不仲・トラブル」が多い。

 平成16年8月、兵庫県加古川市で男が両隣の家に包丁と金づちを持って相次ぎ侵入し、おばら7人を刺殺した。親族間や近隣とのトラブルで怒りを募らせたとされる。25年2月には同市で40代の長男がバットで父と弟を殴るなどして殺害し、60代の母に重傷を負わせた。27年には同県洲本市(淡路島)でも、当時40歳の男が親族3人を含む男女5人を殺害する事件が起きている。

 警察庁によると、親族間の事件の割合は増加傾向にある。昭和54年に摘発された未遂を含む殺人事件の総数1557件のうち親族間の殺人事件の件数は678件(44%)だったが、昨年1年間では総数770件のうち、親族間は425件(55%)に上った。総数が半減したのに対し、親族間の事件の減少は約4割にとどまったことが親族間事件の割合を押し上げた要因で、子供が被害者となるケースが減少し、父母が殺される事件が増えている。

 警察庁による平成26年の実態調査では、同年に摘発した親族間の殺人や傷害致死などの事件計272件のうち父母や祖父母が被害者になったのは96件(35%)。動機別では、介護や育児疲れ、金銭困窮などによる「将来を悲観」が91件(33%)。次いで「不仲・トラブル」が69件(25%)、「加害者の心神喪失」も57件(21%)あり、被害者と加害者の約8割が同居していた。

最終更新:7/16(日) 23:51
産経新聞