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「いい子症候群」とは?どんなお子さまに当てはまるの?

7/16(日) 10:01配信

ベネッセ 教育情報サイト

「いい子症候群」という言葉を聞いたとき、みなさんはどのようなお子さまを想像しますか?
「いい子」とありますから、「やさしくて思いやりのある子?」と思うかたもいるでしょう。また、「症候群」という言葉から「大丈夫かな?」と少し心配な気持ちになるかたもいるかもしれません。
では、「いい子症候群」とはどのようなお子さまのことなのでしょうか。15年以上保育業務に携わってきた保育士がご説明します。

「いい子症候群」とは?

「いい子症候群」とは、保護者のかたが思い描くような「いい子」でいようとするお子さまのことです。
お子さまはいい子でいようとして、自分の気持ちを抑えてしまうことがあります。
また、「パパやママに喜んでほしい、認めてもらいたい」といった気持ちから保護者のかたの言う通りにしか行動できず、自分の意思をもてなくなってしまうこともあるでしょう。
「いい子症候群」のお子さまはこれらの積み重ねによって、トラブルの回避方法がわからないまま成長してしまったり、コミュニケーション力が低下してしまったりする可能性があります。
また、「いい子症候群」のお子さまは保護者のかたと一緒にいるときに「言うことを聞くいい子」でい続けようとするあまり、保護者のかたの目の届かない場所ではたまったストレスをよくない方法で発散しようとすることもあります。例えば家の外ではいじめる側になってしまったり、幼稚園や学校などの先生の言うことを聞こうとしなくなったりといったことが行動として現れる場合もあるようです。

「いい子症候群」かも? チェックしたいポイント3つ

以下では「いい子症候群」になるかもしれない、あるいはなっているかもしれないことを確認できるチェックポイントをご紹介します。
もしお子さまに当てはまる言動があったら、保護者のかた自身の言動に気をつけていく必要があるかもしれません。ただし当てはまることがあるからといって、育児に自信をなくす必要はありません。このチェックはよい方向へ進んでいくためのものと考えてください。チェックしたことをきっかけに、保護者のかたがお子さまの兆候や保護者のかた自身の言動について気づけることが重要です。

◆【ポイント1】保護者のかたの指示がないと不安なお子さま
何か選択をしなければならない場面で、お子さまが保護者のかたの顔色を見るようなことはありませんか?
「何を選んでいいのかわからない」と思っていたり「“こうしたい”という希望はあるけれど、それを言うと叱られてしまうかもしれないからパパやママに選択してほしい」と思っていたりする場合があるかもしれません。また、保護者のかたの指示で行動を決められてきたお子さまは自分で考えることなく、言動が受け身になりがちです。

◆【ポイント2】感情表現が乏しい、自己主張することが苦手なお子さま
欲しいものを主張して駄々をこねることがない、泣いてぐずることがないなど、お子さまが子どもらしい感情を素直に表現しなかったということはありませんか?
実際に欲しいものがないという場合もありますが、「本当の気持ちを言ったらパパやママの意思に反してしまう」と考え、素直な気持ちを口に出せなくなっているかもしれません。

◆【ポイント3】反抗期がなかったお子さま
保護者のかたが困ることがないほど、お子さまに反抗期がなかったということはありませんか?
保護者のかたからすると手のかからないとてもいい子に感じるかもしれませんが、反抗するということは自分の意思をもち成長していくということです。従ってそれがなかったということは、自分の意思をがまんして過ごしていたという抑圧された感情をもっているかもしれません。
また抑圧された感情は、「自分の気持ちは言っても無駄だから言わない」など、「人に認めてもらえない」という気持ちを増幅させます。そのため、そういった気持ちをもったまま失敗を経験すると深く落ち込んでしまい、前向きになるのが難しくなってしまうことがあるでしょう。

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