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「脱プロレス宣言」で新章突入 魔界は革命を起こすか

7/16(日) 11:06配信

スポーツナビ

 音楽×プロレス×演劇で魅せるファイティングミュージカル「魔界」が、7月14日に魔界アリーナ(東京・新木場1stRING)で「第三十七回魔界~武を継ぐ者~」を開催した。

 これまでの魔界で中心人物だった村上武吉を演じる真霜拳號と、大祝安房を演じる佐藤悠己が、ケガによりしばらく離脱することに。さらにこの日が久しぶりの出演となった村上景を演じる真琴も、首のケガによる長期欠場を発表したばかり。
 こうなると「今後、魔界はどうなるのだろう?」と心配するファンも多いだろう。すると魔界は敢えて“攻め”の一手を打ってきた。何と今回の第三十七回公演を前に、魔界は「脱プロレス宣言」をしたのだ。

 元々魔界は「音楽×プロレス×演劇で魅せるファイティングミュージカル」を謳っていたため、もはやプロレスというカテゴリに入れていいのかすら微妙だった。だから分岐点を迎えた今こそ、「プロレスの亜流のようなもの」というグレーゾーンから脱却しようというのだ。

 では魔界はどこへ向かうのか……。それは脱プロレス宣言をすることで、魔界からプロレスの要素をすべて切り離すのではなく、むしろプロレスを取り込んでしまおうと。その上で音楽や演劇の要素も取り込み、そこからまったく新しいものを生み出す「ハイブリッドエンターテインメント」になっていくという。

 今回から新メンバーも何人か投入されたのだが、その中には真霜や佐藤と同じくKAIENTAI DOJOのヒールユニット「凶月」に所属する本田アユムも。本田は役名も分からない謎の登場人物ながら、狐の面を被り、黒魔術軍の一員として登場。鶴姫(志田光)や霧隠才蔵(朱里)の腕を巧みなテクニックを駆使して痛めつけるなど、普段のレスリングスタイルを“取り込んだ”役柄でなかなかの存在感を見せた。今後ストーリーにどう絡んでいくのか注目だ。

 さらにこの日、才蔵を演じる朱里が米国の総合格闘技団体「UFC」と契約したことが発表された。米国ではWWEやUFCの選手が映画に出演することも珍しくない。朱里は今後も魔界に出演予定のため、ハイブリッドエンターテインメントを目指す魔界にとっては朗報だろう。魔界の黎明期に巴御前役として出演していた華名も、いまやWWEで無敗の王者ASUKAとして活躍中だ。

 WWEがある時期から「プロレスリング」という言葉を使わず、「スポーツエンターテインメント」と言うようになったように、UFCファイターやWWEスーパースターを輩出する魔界が、ハイブリッドエンターテインメントとして日本のプロレス界に革命を起こすかもしれない。

(文・佐瀬順一)

最終更新:7/16(日) 11:06
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