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劉暁波氏の存在すら知らない国民も 中国政府の弾圧はこれからも続く?

7/16(日) 22:03配信

AbemaTIMES

■中国「彼のしたことはノーベル平和賞の趣旨とは真逆」

 12日、肝臓がんによる多機能不全で死亡した劉暁波氏。「勇気ある闘士の死を悼む」(独メルケル首相)、「トランプ大統領は劉氏の死去を深く悲しんだ」「劉氏の夢こそ中国が追うべき夢だ。民主化を実現してこそ真の大国になる」(台湾・蔡英文総統)など、各国から劉氏を悼むコメントが相次いだ。

 劉氏にノーベル平和賞を授与したノルウェーの委員会は「中国政府は彼の早すぎる死に重い責任を負う」と中国政府の対応を強く非難。岸田外務大臣も閣議後の会見で「自由、基本的人権の尊重、法の支配は国際社会における普遍的価値であり、これらが中国においても保障されることが重要であると考えている。引き続き高い関心を持って中国の人権状況を注視していきたいと考える」とコメント。

 一方の中国・習近平指導部は、劉氏の訃報が国民に与える影響を強く警戒。中国外務省の耿爽副報道局長は「劉暁波は中国の法律に抵触し、法に基づいて公正な裁判を受けた犯罪者だ。彼のしたことはノーベル平和賞の趣旨とは真逆であり、この賞の趣旨に完全に反している。平和賞に対する冒涜ともいえる。各国の態度表明は中国の司法の主権と内政に対する干渉であり、国際的に公認された法治の精神に反するものだ」と強調した。

 中国当局の厳しい姿勢は、ネット上の追悼するコメントが次々と削除されていることからも伺える。隠語を使ったSNSへの投稿も行われているというが、現在ではロウソクの絵文字などの投稿もできなくなっていると報じられている。

■平等を求める中国人たちに希望を与えた劉氏の「08憲章」とは

 これに対し、劉暁波氏ら303名が2008年、連名でインターネット上に「08憲章」を発表した。そこには共産党一党独裁の廃止すること、報道規制を撤廃、言論や出版の自由などを実現すること、政府の人権侵害を防ぎ、何人たりとも不法な逮捕や処罰を受けないこと、立法・司法・行政の三権分立を保障することなどが盛り込まれていた。

 劉暁波氏はこの「08憲章」を作成したとして拘束、翌年には「国家政権転覆扇動罪」で懲役11年の判決を受けた。2010年には非暴力の闘いが評価され、服役中ながら中国初のノーベル賞となるノーベル平和賞を受賞した。

 しかし中国当局は劉氏の釈放を認めず、国内では受賞に関する報道も遮断した。

 先月、末期がんのためようやく仮釈放が認められたが、海外での治療を求める家族らに対し、中国当局は最後まで劉氏の出国を認めなかった。妻の劉霞さんも北京で当局の監視下にあると言われている。

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最終更新:7/16(日) 22:03
AbemaTIMES