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【MLB】「だから本塁打でも大喜びしない」韓国人メジャーリーガーが貫く流儀の裏側

7/16(日) 18:31配信

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メジャー13年目で“松井超え”迫る秋信守「日本に行くことが目標だった」

 アジア出身の現役メジャー選手で最も長いキャリアを送っているのは、ご存じの通り、イチロー外野手(マーリンズ)だ。昨年メジャー通算3000安打を達成した“レジェンド”は、17年目を迎える今季も安打数を積み重ね、殿堂選手がズラリと並ぶ歴代順位を駆け上がっている。

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 そんな背番号51の後を追うように、確かな足取りでメジャー13年目のシーズンを送るのが、レンジャーズの秋信守外野手だ。今季前半を終えてメジャー通算158本塁打を記録。アジア出身の野手としては、松井秀喜氏がヤンキースなどで記録した通算175本塁打に続く歴代2位の数字だ。今年で34歳。2013年オフに結んだ7年1億3000万ドル(約148億2800万円)という大型契約が2020年まで残っていることを考えると、秋が記録を塗り替えることは、ほぼ間違いなさそうだ。

「メジャーのグラウンドに足を踏み入れたい。メジャーの試合で1打席でもいいから立ちたい。それが自分の目標だったんだ。1週間、いや1日でいいからプレーできればいい。マイナー時代はそれだけを目指していたんだ」

 長いキャリアの第一歩が方向付けられたのは、高校生の時だった。それまで韓国と日本の野球しか見たことのなかった秋は、テレビでドジャースのユニフォームを着てマウンドに立つ朴賛浩の姿を見て、衝撃を受けたという。

「子供の頃はテレビでずっと日本の野球を見ていたんだ。イチロー、シンジョウ、マツイ、タカハシ……。だから、韓国でプロの野球選手になって日本に行くことが目標だった。それがメジャーで投げる朴賛浩を見て、こんな世界があるんだってビックリしたよ。世界中のトップ選手が集まる場所だって聞いた瞬間、ここだ、自分はここでプレーしたいって思ったんだ」

韓国ドラフトを蹴ってメジャー挑戦「ひと晩で今の立場を手に入れたわけじゃない」

 高校時代はエース兼4番のスター選手。2000年に開催されたAAA世界野球選手権大会ではMVPを獲得し、韓国のドラフトでは超目玉選手とされていた。が、「他の人とは違うことをしたかった。もっと大きなことにチャレンジしたかったんだ」と、韓国球界へは進まずにシアトル・マリナーズとマイナー契約を結び、単身渡米した。

 高校時代に注目を集めた選手だけに、韓国球界のオファーを“蹴って”アメリカを選んだことに対し、もちろん韓国内で大きな反発があった。だが、自分の心に嘘はつけない。覚悟を決めて渡米したのが2000年。17年の月日を経て、今では年俸2000万ドル(約22億8100万円)を稼ぐメジャー屈指の選手になった。アメリカならではのサクセスストーリーに聞こえるかもしれないが、秋が何よりも誇りに思うのは、今自分が手にした富や地位ではなく、ここに至るまでたどった道のりだという。

「周りが話題にするのは契約の大きさだったり、メジャー選手としての秋信守。でも、ひと晩で今の立場を手に入れたわけじゃない。ルーキーリーグから1つずつ階段を上がって、ようやくここまでたどり着いたんだ。決して順調な道のりではなかったけど、そこで学んだことや経験したことが、今の自分の土台になっている。だから、諦めることなく、簡単な道を選ぶことなく、地道に歩み続けた自分に誇りを持っているよ。

 最初は寂しくて何度も泣いたんだ。日本と同じく韓国も、野球と言えば1日練習漬けで終わるから、練習が終われば食事をして寝るだけ。でも、アメリカはマイナーでも練習は3時間くらいで、午後がすっぽり空くことが多い。さぁ何をしよう。車は運転できない。言葉も話せない。できることと言えば、ホテルの部屋に籠もって、韓国に電話することくらい。しかも、韓国にいたら電話を掛けないような人にまで、4、5年ぶりに電話して『あ、元気? 何してた?』って掛けたくらいだよ。相手も『どうしたの、急に!?』って驚いちゃって(笑)」

 これじゃいけない。そう秋を奮い立たせたのは、元来の負けん気の強さだった。同級生たちは韓国球界で順調に活躍し始めていた。彼らに負けたくない。メジャーの舞台に立つ前に、しっぽを丸めて韓国に帰るわけにはいかない。野球に励むと同時に、拙い英語を駆使しながら積極的にコミュニケーションを取り始めると、徐々に世界が広がった。アメリカは、努力を続ける人には寛容な社会だ。そして、努力は報われる。

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最終更新:7/16(日) 19:27
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