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WEC:ポール獲得のトヨタ、鬼門のニュル初勝利なるか。可夢偉「決勝に集中する」

7/16(日) 12:09配信

オートスポーツweb

 WEC世界耐久選手権は7月15日、第4戦ニュルブルクリンクの公式予選が行われ、TOYOTA GAZOO Racingは7号車トヨタTS050ハイブリッドがポールポジションを獲得。僚友の8号車トヨタTS050ハイブリッドは総合4番手につけた。

ポールポジションを獲得した7号車トヨタTS050ハイブリッド

 気温16度、路面温度25度と、この時期にしては低めのコンディションとなった第4戦の公式予選。ふたりのドライバーの平均タイムによって決勝のグリッドを決定する予選セッションでポールポジションを獲得した7号車トヨタは、タイムアタックのタイミングをポルシェの2台、8号車トヨタともずらして行なった。

 セッション開始から約5分後にコースインした7号車トヨタは、ホセ-マリア・ロペスがアタックを担当。ロペスは自身初の予選アタックながら、その時点での全体ベストとなる1分38秒083をマークして小林可夢偉につなぐ。代わった可夢偉も1分38秒台前半の好タイムを記録し、ふたりのアベレージタイムは1分38秒118に。
 
 逆転を狙うライバルのポルシェは、このタイムに0.154秒届かず。ポルシェはセッション終盤にふたたびアタックに出る素振りもみせたが、結局最後までピットから出ることはなかった。
 
 この結果、7号車トヨタがル・マン24時間耐久レースに続き2戦連続、2017年シーズン3度目のポールポジションを獲得。過去2年、最高位5位とトヨタが鬼門としているニュルブルクリンクでの初優勝に向けて弾みをつける結果となった。
 
 一方、LMP1クラスでは真っ先にコースに向かった8号車トヨタは、前半担当の中嶋一貴がコーナーの立ち上がりでウェービングをしていたLMP2マシンとあわや接触する場面に見舞われるなどの不運もありタイムを失う。
 
 また、後半のアタックを担当したアンソニー・デビッドソンもトラフィックの影響で満足のいくアタックが行えず、総合4番手となっている。

 7号車トヨタのポールポジションにより、トヨタはマニュファクチャラーズポイント1点を獲得し、ポルシェとの差を23.5ポイントとした。
 
 ドライバーズポイントでは首位、2号車ポルシェのティモ・ベルンハルト、アール・バンバー、ブレンドン・ハートレーを、セバスチャン・ブエミ、一貴、デビッドソンの8号車トヨタが17ポイントで追いかけており、決勝レースでは1ポイントでも多くのポイント獲得を狙う。

■「大クラッシュになりかねない出来事でした」と一貴
「金曜日のフリープラクティス後、さらなる向上が必要だったのだけど、チーム全員が全力でセットアップ改善に挑んだ結果、予選では充分な速さを見せることができた」と語るのはトヨタ加入後初の予選アタックでポールを呼び込む好走をみせたロペス。

「フリープラクティスの3回目からチームが予選と決勝レースへ向けて良い仕事をしてくれたおかげで、ポテンシャルを示すことができたんだ。可夢偉も最高のアタックをしてくれた」

「僕にとって初めて担当したWECの予選タイムアタックでポールポジションを獲得することができて最高の気分だし、決勝レースが待ち切れないよ」

 2戦連続のポールシッターとなった可夢偉は「予選はこの週末のほんの一部でしかありませんが、ポールポジションを獲得できたこの瞬間を喜びたいと思いますし、ポールポジションによる1ポイント獲得でチームに貢献できたのは良かったです」とコメント。
 
「若干苦戦した金曜日の後、午前中の公式練習走行でも改良を続けました。ホセ(-マリア・ロペス)が本当に素晴らしいラップタイムを刻んでくれましたし、チーム全員が素晴らしい仕事をしてくれました。これはチームワークによる結果です。あとは決勝レースに集中します」

 8号車トヨタの中嶋一貴は「厳しい予選でしたが、クラッシュしなかったのは不幸中の幸いです。大クラッシュになりかねない出来事でした」とあわやの場面に遭遇した予選を振り返った。

 決勝に向けては「7号車がポールポジションを獲得したことを祝福します。ここニュルブルクリンクにおけるTS050ハイブリッドの速さは示せましたし、決勝でも強さを見せて、選手権争いのためにも多くのポイントを獲得できればと思っています」と意気込みを語っている。

 レースウイーク最終日となる16日(日)は現地時間13時(日本時間20時)に6時間レースのスタートが切られる。



[オートスポーツweb ]