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筆質の美を探究 金沢21世紀美術館で石川の書展開幕

7/16(日) 1:25配信

北國新聞社

 石川県内最高水準の書の展覧会「石川の書展」(石川県書美術連盟、北國新聞社主催)は15日、金沢21世紀美術館で開幕し、地元書壇をけん引する同連盟の役員や会員から新進気鋭の書家までが、秀作777点を披露した。書家による作品解説も始まり、来場者は説明に耳を傾けながら書と向き合い、筆質の美や、文字と余白の調和などから、美に対する作家の飽くなき探究心を感じ取った。

 初日は県書美術連盟の高廣幸悠副理事長が案内役を務め、かなの作品を中心に鑑賞の仕方を紹介した。書をたしなむ愛好者には、物語、あるいは歌のリズムのように構成するとよいことを助言し、「ヤマ場をどこに持ってくるか、どこに墨の黒を固めるか、かすれで白を出すかと、あらゆる方向で追究し、作品を仕上げてほしい」と語り掛けた。

 同展は地元書壇の振興を目的に、会員・一般の部それぞれに賞制度を設けた公募展となる。会派や社中を超えて漢字、かな、篆刻(てんこく)など多彩な作品が寄せられ、会場は墨と紙が生み出す黒と白の美で包まれた。

 評議員、会員の出品作から選ばれる大賞を獲得した水戸静琴(みずとせいきん)さん(白山市)の漢詩の前では、愛好者が文字それぞれに違う、多彩な線の表現に見入った。準大賞の石黒陽子さん(金沢市)、開(ひらき)華泉さん(宝達志水町)の作品も注目を集めた。

 開場式では、県書美術連盟理事長の砂塚隆広北國新聞社常務があいさつ、同連盟会長の飛田秀一北國新聞社会長のメッセージを読み上げた。飴谷義博県県民文化スポーツ部長、嶋浦雄峰金沢市文化スポーツ局長が祝辞を述べた。

 21日まで。毎日午後2時から作品解説が行われる。16日は干場昇龍常任理事、17日は三藤観映常任理事が担当する。入場料は500円(高校生以下無料)。

北國新聞社

最終更新:7/16(日) 1:25
北國新聞社