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3校連合 遠かった一勝/高校野球青森大会

7/16(日) 11:45配信

Web東奥

 勝利の女神はほほ笑まなかった-。15日、青森県八戸市で行われた夏の甲子園県予選1回戦。夏の連合チームでは初めてとなる3校連合の「金木・鯵ケ沢・木造深浦」は八工大一に0-10の六回コールドで敗れた。県内連合チーム初の1勝は来夏以降に持ち越しとなった。3年生はユニホームの違いを超え、後輩たちに「次こそ1勝を」と夢を託した。
 「頑張って行きましょう!」。元気な掛け声とともに一塁側ベンチから3種類のユニホームを着たナインがグラウンドに飛び出した。チームの監督を務めた木村千一郎・金木監督は「選手がコミュニケーションを取るよう努力し、良い雰囲気がつくれた」と語った。
 部員減に悩む3校が初めて合同練習を行ったのは5月の春季県大会が終わってから。結局、5回程度しか練習できなかったが、その成果は本番で出た。
 五回裏、1死三塁のピンチ。犠飛に十分とみられた打球を神馬航平右翼手(木造深浦3年)が好捕し、躊躇(ちゅうちょ)なく新岡凱喜捕手(金木3年)へ好返球。相手走者を三塁にくぎ付けにした。神馬選手は「自分の最高のプレー」、新岡捕手も「ナインは互いに分かり合えている」と胸を張った。
 主将で主戦の藤木直人投手(鯵ケ沢3年)と新岡捕手のバッテリーは、息を合わせ強力打線に挑んだ。しかし「強豪の雰囲気にのまれて」(藤木投手)ペースを乱し、序盤から失点。
 「皆が励ましてくれ、最後まで笑顔で、と決めていたのに」。試合後、グラウンドで悔し涙をこぼした藤木投手の肩を、田中佑季三塁手(金木3)が抱えた。
 今大会を最後に3年生が抜け、部員不足は各校でさらに進む。高校でたった1人の部員になりそうな米谷滉祐選手(鯵ケ沢1)は「先輩たちは輝いていた。この姿を手本に、練習に取り組む」。永谷優樹選手(木造深浦1)は「連合チームでももちろん野球を続けるし、勝ちを狙う」と誓った。
 藤木投手は主将として後輩たちにエールを送る。「他校と組んで大会に出ることは絶対、大切な財産になる。連合でも勝利を経験してほしい」

東奥日報社

最終更新:7/16(日) 11:45
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