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中田ジャパン、6年ぶりにブラジルを撃破

7/17(月) 6:04配信

スポーツ報知

◆バレーボール女子 ワールドグランプリ仙台大会第3日 ▽1次リーグ 日本3―2ブラジル(16日・カメイアリーナ仙台)

 世界ランク6位の中田ジャパンが、11年11月のW杯以来6年ぶりにブラジルを破った。世界ランク4位で08年北京、12年ロンドン五輪金メダルのブラジルに最終セットで14―15とマッチポイントを握られたが、粘り強い守りと内瀬戸真実(25)=日本協会=の強打などで逆転し17―15で振り切った。

 五輪金メダル2回で前回大会覇者のブラジルを下した瞬間、ベンチの選手を含めた全員が飛び出した。コートの中で日本の選手が抱き合う様子を、中田久美監督(51)は静かに笑顔で見つめた。「きのう(15日)の負け方(セルビアにストレート)が良くなかったので、きょうは戦う姿勢を見せようと話していた。勝てて良かった」

 試合前の練習で覇気がなかった選手に向かって「やる前から顔が暗い。これからやるんだから」と整列させて鼓舞した。2セットを先取するも追いつかれ、流れがブラジルに傾いてもあきらめなかった。14―15とマッチポイントを握られても、相手が根負けする執念の守りを見せた。ブラジルは主力が半分近く不在の“1・5軍”とはいえ、金星に変わりはない。

 中田監督は「怖い」というイメージを持たれている。あるテレビ番組で、04年アテネ五輪出場権を獲得した直後に騒ぐ選手たちを一喝したことがきっかけだ。だが全日本監督の就任前に4年間指揮を執った久光製薬の練習では、気がついたことを選手に伝えたり考えさせたり、納得できるように話をしていた。岩坂名奈主将(27)=久光製薬=は「久美さんは選手のことを一番に考えている。自分の身を削ってでも、チームのことを考えている」と話す。「監督」ではなく「久美さん」と呼んでいるのが信頼の証しだ。

 その姿勢は全日本でも変わらない。5月16日に合宿が始まってから選手全員と面談を行った。「選手のことを知らないといけないし、私のことも知ってほしい」。セッターの佐藤美弥(27)=日立=は「久美さんにはテンポだけではないとか、いいアドバイスをいただいている」と感謝した。前週のオランダ大会に続き、仙台でも2勝1敗と白星を先行させた。エースの木村沙織が引退し東京五輪への再出発となった大会で、大きな自信をつかんだ。(久浦 真一)

 ◆ブラジル代表 ワールドグランプリで最多優勝11回を誇る強豪。08年北京、12年ロンドン五輪で金メダル獲得。3連覇を期待された昨年のリオ五輪では1次リーグで日本をストレートで下したが、準々決勝で中国に敗れ8強止まり。ユニホームはサッカーと同じく黄色を基調とする。美人選手が多いことでも有名。

 ◆ワールドグランプリ 32チームが3組に分かれ、それぞれ優勝を争う。日本が入る1組には主に世界ランク上位国が参加。12チームのうち上位5チームと開催国の中国が決勝ラウンド(8月2~6日)に進出。日本は21日からの香港大会で中国、セルビア、ロシアと対戦する。

最終更新:7/17(月) 6:04
スポーツ報知