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【シンガポール】トヨタとチームラボ、子ども用アプリ共同開発

7/17(月) 11:30配信

NNA

 トヨタ自動車とデジタルアート集団のチームラボ(東京都文京区)は14日、次世代の子ども向けコンテンツ開発プロジェクトとして共同開発したスマートフォン・タブレット端末向けアプリ「モビルモ(Mobilmo)」の発表会をシンガポールで開催した。新型移動体「モビルモ」を使って子どもの創造力を育むアプリで、同日に一部の国・地域を除く世界市場向けに配信を開始。アジアのハブであり、IT教育に熱心なシンガポールから周辺国に広がる効果を期待する。
 14日には湾岸部のカジノ統合型リゾート(IR)マリーナ・ベイ・サンズ(MBS)にあるアートサイエンス・ミュージアムで、モビルモの発表会と子ども向けワークショップが開催された。
 モビルモは、デジタル空間の巨大惑星を遊び場にして、母体となる「コアパーツ」に100種類以上ある多様な3Dパーツを自由に組み合わせ、新型移動体「モビルモ」を作って楽しむ知育アプリ。「動かす(Move)」「作る(Build)」「もっと(More)出会う」の英語の頭文字を取って命名された。
 移動体の動きは、組み合わせるパーツによって変わる。自動車のようにタイヤで移動するものだけでなく、「飛び跳ねる」「転がる」「飛ぶ」「躍る」といった多様な動きをするモビルモを生み出せる。作ったモビルモは、巨大惑星「コスモビ」を自由に探索することが可能。コスモビで足跡ボタンを押すとモビルモの形や動きが記録され、他のユーザーに自分のモビルモを披露したり、他のユーザーが作ったモビルモのパーツをもらったりすることができる。モビルモを使った各種ゲームも楽しめる。
 ダウンロードは無料。アプリ内課金もない。まずは米アップルの基本ソフト(OS)「iOS」向けの配信を開始し、近日中に米グーグルの「アンドロイド」にも対応する。
 ■デジタル技術で創造力育成
 トヨタは2004年から、子どもたちに紙とペンで夢を表現する楽しさを知ってもらう「トヨタ夢のクルマアートコンテスト」を開催。これまでに100カ国・地域から460万以上の作品の応募があった。今回、デジタル技術やインターネットに慣れ親しんだ子どもたちが創造力を発揮できる場を提供しようと、新型アプリの開発プロジェクトを推進した。
 トヨタの担当者によると、シンガポールで発表会を開催したのは「(同国は)国を挙げてIT教育に力を入れており、モビルモに対する子どもの反応を見るには最適な場所」と判断したからという。
 チームラボはモビルモの企画・開発、デザイン、動画・プロモーションサイト制作を担当。堺大輔取締役は「トヨタから『車ではなくモビリティー(動くこと)をテーマに(新型アプリを)開発したい』との意向があり、簡単に操作できて、なおかつ多様な表現ができるものにしたいと考えた」と説明。「世界中のユーザーに使ってもらい、将来は大人の想像を超える素晴らしいモビルモが誕生するのを楽しみにしている」と話した。なおチームラボは、アートサイエンス・ミュージアムの常設展で自社の作品を展示している。
 発表会後のワークショップでは、シンガポールやタイなど東南アジアの子どもたち約30人が、モビルモの使い方を教わりながら実際にプレーした。会場では子どもたちが熱心に指で操作して、モビルモを楽しむ姿が見られた。

最終更新:7/17(月) 11:30
NNA