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鈴木伸之、「あなそれ」から180度異なる新境地で自信

7/17(月) 19:14配信

シネマトゥデイ

 石田スイの人気漫画を原作に、人間を捕食する怪人・喰種(グール)と人間の戦いを描くバトルアクション『東京喰種 トーキョーグール』(7月29日公開)で、人間側の組織・CCG(喰種対策局)捜査官・亜門鋼太朗にふんする鈴木伸之が、身心ともに限界に挑んだ過酷なトレーニング秘話から反響を呼んだ「あなたのことはそれほど」(TBS系)でのブレイクを経ての変化までを語った。

【写真】『東京喰種』鈴木伸之のトレーニング風景

亜門役の手助けになった意外なタイトル!

 鈴木が演じる亜門は、「この世界では、我々こそが正義、我々こそ倫理」をモットーに、喰種の駆逐に人生を捧げる男。鈴木はクランクイン前に原作を読み、アニメを観て役づくりに臨んだという。「物語はカネキの視点から描かれていますが、カネキが(半喰種化し)段々遠くに行ってしまう感覚もある。喰種、人間それぞれに正義があって、何を信じて、どこに自分たちが向かうべきなのかということを訴えかけてくる」と普遍的なテーマを強調する。

 原作では亜門がカトリック系の孤児院で育てられたという設定だったことから新約聖書を読んだり、萩原健太郎監督とのディスカッションを重ねながら亜門をつかんでいった鈴木にとって、最大の手掛かりになったのが監督から参考に渡されたというドキュメンタリー作品『アクト・オブ・キリング』(2012)。1960年代にインドネシアで繰り広げられた大量虐殺の加害者たちに、監督がその再現をさせることで彼らの胸中や虐殺の実態に迫るという衝撃作で、人を殺す側の人間が逆の立場に身を置くことで視点が変わるところが亜門とリンクしたという。

 「亜門は、自分が確実に正義だと思って生きている男です。幼少期からとにかくこの世の中からグールがいなくなることを願い、脇道にそれず一日一日目標に向かって努力してきた人。ところが、カネキと出会うことで自分が信じてきたことが違って見えてくる。『アクト・オブ・キリング』はそんな彼の変化を理解するのに助けになりました」。

アクション監督を恨むこともあった過酷な練習

 そう真摯に役の解釈に務めてきた鈴木にとって最大の難関となったのがアクションシーンのためのトレーニングだった。クライマックスで対決するカネキ役の窪田正孝とはテレビシリーズ『HiGH&LOW ~THE STORY OF S.W.O.R.D.~』(2015)でも共演しているが、本作では喰種の捕食器官である赫子(カグネ)で作ったクインケという特殊な武器を用いてのアクションシーンとなっているため、習得せねばならない技のパターンが多かった。また、当初木製だったクインケだがアクションの激しさゆえに練習中3回大破されることとなり、鉄製に変えられたのだとか。

 「クインケが鉄になったことで重くなって、より大変になったんですが何といっても撮影に至るまでのアクション練習が一番きつかったです。ホントにもう毎日酸欠になって毎回1リットルぐらい汗かいて。アクション監督の横山誠さんの指導のもと、体育館で走るところから始まって、準備体操も入念にやりました。横山さんは僕がいくらつらそうにしても『ケガするよりはいいんだ!』と、準備が終わると棒術の練習や蹴り、後ろ蹴り、受け身の練習もしました。特にきつかったのが受け身。上から赫子が下りてきて叩きつけられるというシーンもあったので、そういったリアクションの練習だったり。練習が終わると今度は体が全身石になっちゃったみたいな感覚で立ち上がるのも痛いし、座るのも痛くて、翌日の練習に『行きたくない』と思うこともありましたし、正直横山監督のことを恨んだりもしました(笑)」。

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最終更新:7/17(月) 19:14
シネマトゥデイ