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中日・森監督インタビュー(下)「同じ野球やりだしたら、国もなにも関係ない」

7/17(月) 13:02配信

スポーツ報知

 こんにちは、SHEILAです! ラテン選手の本音に迫るこのコーナー。特別編としてお送りしている中米野球通、中日・森繁和監督(62)のインタビューの最終回です。

 今回、インタビューして感じた森監督の魅力は「ファミリー感」です。ラテンの選手って家族が命なんです。いくつになっても家族ありきの人生。そういうメンタルにスーッと入っていくのが森監督の素晴らしさ。ラテンの選手が、森さんのために結果を出したい、これだけ信じてくれるから頑張りたいって思うのが分かります。あときっと森監督も外国人のことが好きなんですよね。監督自身もラテンの選手からエネルギーをもらえているんだと思います。そこがすごくマッチしているのかもしれません。もっともっとそういう監督が増えたらいいなあ。そして良くないところを分かっているところもいい。「絶対ダメなのは酒癖の悪いところ」(第1回で掲載)なんていうのも面白いところ見てるなあって思いました。

 ―日本とラテンの選手でアドバイスの仕方って違いますか?

 「助っ人で来てる彼らだっていろいろ悩むこともある。悩み方が人の倍以上ある。今までの習慣と違うことやってるから。出来ないことがあっても日本人の倍以上は我慢して見続けてやらないと。そうして出来たら、日本人の倍以上使ってやる。日本人と同じ感覚では見ないで、結果が出るまで我慢してあげる」

 ―日本人は?

 「結果出さないと、すぐ代える。いつでもチャンスがあるから」

 ―外国人選手って、2軍にあまり落ちたことがないから、すぐ落とされて試合に出たり出なかったりすると、コンディションが狂ってしまったりすると聞きますがどうですか。

 「下にいく手もある。自分の時間がいくらでも出来るから。1軍から来た外国人は、優先的に1人の打撃投手じゃなくて、5人でも6人でもやってくれる。それだけの場所と時間がある。調整のための10日間だから。それでファームで結果が出たらまたすぐに上げる」

 ―ところで、これからも中米には行きますか?

 「監督になっても、オレはキューバに行くつもり」

 ―自らオフに中米に行くのはなぜですか?

 「自分で見ないで人を信じて獲得した選手がダメだと『オレだまされた』って思ってしまう。自分で見もせずに獲ってきて、なんだってなるのはイヤだな。最後まで責任持つ」

 ―政府に「この選手いいよ」って言われて見るケースもあります?

 「それもある。だからリナレス(キューバ出身の中日巡回コーチ)に事前に調査させる。オレが行った時に、この試合でこの選手見たいんだけど、テレビでも見られないって時には、彼がなんとか選手を(一か所に)集めてくれる」

 ―キューバは、亡命してしまう選手も多い。

 「らしいね。キューバって10代の選手はあまり(外に)出さないんだけど、中日だったらいいって言って、10代の投手(マルティネス投手)が来たんだけど、今はソフトバンクにも10代の選手が来ている。日本で育成からスタートさせる方法に(キューバ側も)気づきだしている」

 ―キューバって時代が止まってるでしょ。

 「もちろん止まってる。昔から日本の練習と同じような練習をやってる。お前よくそんなの出来るねって言うと、ずっとやらされてたって。どうせ金稼ぐんだったら日本でやりたい。同じ野球やりたいっていう選手はいっぱいいる。キューバの人はみんな日本にはいいイメージを持っている。大使館の人たちも(そう)言ってた。中日さんよく来てくれた、って言って会ってくれる。リナレスが信用されてるってのもある。(キューバの)スポーツ省の人もよくしてくれたよ」

 ―日本の選手も、ラテンの選手を温かく迎えている。

 「もちろん」

 ―日本の選手ってホント礼儀正しい。

 「ないのもいるけどな」

 ―意地悪する選手はいないでしょ?

 「うん。それは絶対ない」

 ―人種差別もない。

 「ない。同じ野球やりだしたら、国もなにも関係ない。協力しあえない選手なら連れてこない。チームみんながシュンとしているときに一人だけ騒いでるような選手もいるしね。チームを明るくしてくれるよ」

最終更新:7/17(月) 19:17
スポーツ報知

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