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大相撲名古屋場所 8日目 白鵬×宇良の初対決は大の字決着

7/17(月) 7:55配信

産経新聞

 ■白鵬…不落の城塞、全勝ターン

 ■宇良…スピード攻防、綱の洗礼

 満員札止めの館内が沸きに沸いた。中日に実現した宇良の白鵬初挑戦。敗れはしたが、174センチ、137キロの業師は192センチ、160キロで優勝38回を誇る横綱を相手に熱戦を繰り広げた。

 右手を出しながら左に動く立ち合いから、白鵬の警戒ぶりがうかがえる。突き押しを宇良は低い体勢で我慢して潜りかけたが、果たせず。右を差されて左から起こされるが、まわしは許さない。押しこまれた土俵際。持ち味の柔軟性で反ってこらえる。しかし、最後は右すくい投げで裏返しにされた。

 スピード感あふれる7秒3の攻防は見応えがあった。乱れた大銀杏(おおいちよう)にべっとりと砂をつけて引き揚げてきた宇良は「ばしーっと受け止められて宙を舞って、頭から落ちて、何か…」と初めての横綱戦を困惑気味に振り返った。

 一方、白鵬は開口一番「宇良を裏返した」と上機嫌。「ああいうタイプとは初めて。柔らかさがあったね。いいものがある」と余裕たっぷりに若き挑戦者をたたえた。

 宇良にとっては貴重な経験となったはず。初土俵から15場所目での横綱戦。勝って初金星を奪っていれば、幕下付け出しを除き2位タイの早さだった。闘いを終え、付け人に何度も取り口を確認した後、宇良は「もっと強くなりたいと思った」と冷静に語った。

 底知れぬ可能性を秘める25歳と、力ずくではね返した第一人者。異色の初対決は蒸し暑い日本列島への一服の清涼剤になったのではないか。(藤原翔)

最終更新:7/17(月) 7:55
産経新聞