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【宮城】奈央先生「ありがとう」東北初女性監督1勝逃す

7/17(月) 7:04配信

スポーツ報知

◆全国高校野球選手権宮城大会 ▽2回戦 仙台高専名取2-1涌谷(16日・仙台市民)

 宮城では2回戦8試合が行われ、東北初の女性監督として今春就任した阿部奈央監督(25)率いる涌谷が仙台高専名取に1―2で惜敗。公式戦初勝利を味わうことができなかった。

 目指していた1勝にはわずかに届かなかった。1―2で迎えた9回2死。大立目(おおたつめ)悠杜右翼手(1年)の打球が相手中堅手のグラブに収まると、涌谷・阿部監督は涙を流す選手を諭すように笑顔を見せた。「負けたことは悔しい。でも選手は100%以上の力を出してくれた。『ありがとう』と言いたい」。目は赤くても、涙は最後まで見せなかった。

 前監督の異動に伴い、今春から同校の監督に就任。自身も石巻高時代に野球部に所属した経験はあるが、硬式野球の女性監督は宮城はもちろん、東北でも初めて。「葛藤もあった」というが、貫き通したのは「選手が野球を楽しいと感じてくれること」。選手の相談や意見は何でも聞き、打順も「みんなで考えてみなよ」と監督が提案して選手が考えたものだった。

 監督として勝負にもこだわりを見せた。1―2で迎えた7回。先頭打者の清水大輝遊撃手(3年)が左前安打で出塁すると1年生2人にバントを指示。その後、2死一、三塁となった場面で重盗のサインを指示した。結果的に一塁走者が刺され失敗に終わったが、勝利への執念を最後まで前面に出した。

 「奈央先生に1勝を」という目標をかなえられなかった主将の大森優輝左翼手(3年)は「先生がいたから野球ができた。『ありがとうございます』という言葉しかない」と涙。3年生6人が抜けると、秋以降は残る部員は5人。現状では単独チームでの出場が厳しくなる。「今は未定だけど、どんな形でも高校野球に携わっていきたい」と阿部監督。培った経験は新たな夢をかなえるために生きるはずだ。(遠藤 洋之)

最終更新:7/17(月) 16:26
スポーツ報知

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