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阪神・金村コーチ、引退表明のロッテ・井口は「好きなところと打ち取れるところは紙一重」

7/17(月) 15:00配信

サンケイスポーツ

 【球界ここだけの話】

 ロッテの井口資仁内野手が、今季限りでの現役引退を発表した。先月20日に開いた引退発表の会見では「まだ自分の野球人生を振り返るのは早い。残り試合で自分の全てを出し切って、これまで以上の思い出をつくりたい。振り返るのはシーズンが終わってからです」と淡々と語りながらも、チーム状況を考え「チームが苦しい状況の中、起爆剤になれば。こういう状況でも、いい方向に持っていくのが自分の仕事」と表明に至った経緯を明かした。

 大打者の突然の表明に、球界からはさまざまな関係者からコメントが寄せられた。阪神からは1996年アトランタ五輪をともに戦った福留孝介外野手や、長年、自主トレをともに行うなど、“師弟関係”にある鳥谷敬内野手らが思いを打ち明けた。対戦経験のあった投手にとっては、どんな打者だったのだろうか。

 井口選手がダイエー時代、小久保裕紀、松中信彦、城島健司と「30本塁打カルテット」を形成した2001年に、近鉄に在籍していた香田勲男投手コーチは「逆方向に長打を打つのがうまい打者だった。ポイントが近い」と分析。「彼は97年入団かな。そのときはまだ先発をしていて99年からリリーフになったけど、あのときのダイエーはいい打者がそろっていた。そのなかでも井口は足もあったし、より警戒していたな」と過去の対戦を振り返った。

 日本ハムで何度も対戦したという金村暁投手コーチも「リストが強くて、右中間にほうり込める。体も強くて体形がずっと変わらないし、だからトリ(鳥谷)も師事してトレーニングしていたんじゃないかな」。その上で「右方向にすごく打つのがうまくて好きなところだから、好きなところと打ち取れるところは紙一重というか。対戦するときは外の井口が好きなゾーンから曲げるとか、手首を返すスイングをするから、インサイドを攻めて、最後は外でね」と対戦時の心理戦を明かしてくれた。

 ただ、やっぱり「あのときのダイエー戦は先発したくなかった。息つくところがない。1番から8番までホームランバッター。しんどかったなぁ」。いまは現役の投手陣にスコアラーが用意するデータとは別に、自身の経験を伝えることがあるという。大打者、大投手を攻略すべく新たな技術や知識が生まれる。歴代の名選手の存在が、いまのプロ野球を形成しているのかもしれない。(西垣戸理大)

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