ここから本文です

(朝鮮日報日本語版) 韓国政府、今週中にも北朝鮮に軍事会談を提案か

7/17(月) 9:09配信

朝鮮日報日本語版

 韓国政府は今週中にも北朝鮮に「敵対行為の中止」に向けた軍事実務会談を提案する方針であることが16日までにわかった。文在寅(ムン・ジェイン)大統領はベルリンでの演説で「休戦協定締結から64周年となる7月27日をもって、軍事境界線(MDL)での敵対行為を相互に中断しよう」と呼びかけたが、今回の方針は文大統領のこの意向を受けてのものだ。韓国側からのこの提案に北朝鮮が応じれば、2015年12月の南北次官級協議以来1年7カ月ぶりに南北当局による直接会談が実現することになる。

 韓国政府のある関係者は「文大統領が掲げたいわゆる『ベルリン構想』に対する北朝鮮の反応などを見極めながら、会談を提案する方向で各部処(省庁)間での調整を行っている」と明らかにした。これと関連して北朝鮮は今月15日付けの労働新聞を通じ「北と南が共に取り組むべき最初の一歩は、当然のことながら北南関係の根本問題となっている政治的・軍事的対決状態を解消することだ」と主張している。

 韓国統一部(省に相当)のある関係者はこの労働新聞の記事について「北朝鮮が南北軍事会談のドアを開いて韓国政府にメッセージを送ったものだろう」との見方を示した。北朝鮮も韓国が行っている拡声器放送やビラまきなどを「体制の尊厳」に関わるとして問題視していることから、今回の韓国側からの会談呼びかけに応じる可能性は高そうだ。ただし「対決状態と敵対行為の解消」に関する南北間の認識の違いは大きいため「南北関係の根本的な変化は簡単には実現しない」との見方も根強い。たとえば北朝鮮が語る「敵対行為の解消」は「韓米合同軍事演習の中止あるいは縮小」を意味しているが、韓国政府は「軍事境界線での拡声器放送の中断」など突発的な事態の防止を主に念頭に置いているからだ。

 これと関連して国家安保戦略研究院東北アジア研究室のパク・ビョングァン室長は「軍事会談が実現すれば、北朝鮮は8月中旬から予定されている韓米合同軍事演習『乙支フリーダム・ガーディアン(UFG)』の中断を求めてくる可能性が高い。そのため南北が何らかの接点を見いだすのは簡単ではないだろう」との見方を示した。