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「乗り鉄」高畑さん 気動車の運転体験100回 りくべつ鉄道

7/17(月) 10:41配信

十勝毎日新聞 電子版

 神奈川県在住で“乗り鉄”を自認する高畑誠さん(73)が16日、陸別町にあるりくべつ鉄道の気動車運転体験100回を達成した。1年に10回ほど、4年間通い続けた。「列車を動かしているという感覚が素晴らしい。100回は目標というか夢。夢は見るのではなく実現させるもの。妻の理解あってこそ」と笑う。

 高畑さんは東京生まれ、埼玉で育った。小学1年のとき、電車通学したことが鉄道マニアになるきっかけに。「駅長室が遊び場で、列車の衝突を防ぐ装置(タブレット)の操作もした。駅員さんが親切でね。そこから『鉄ちゃん』になった」と振り返る。

 高校時代は約1畳の広さのNゲージレールを製作し、模型列車も集めた。大学卒業後はトヨタの自動車販売会社に就職し、68歳の退職時には複数の関連会社の役員を務めていた。「屋根裏部屋は鉄道のジオラマを置き、収入が増えるたびにグレードアップさせた。そうするうちに乗りたくなってね」と高畑さん。

 りくべつ鉄道(旧ふるさと銀河線陸別駅構内、道の駅)が営業を開始した6年後、友人に銀河線車両「CR75」の気動車が運転できると聞き、2013年6月13日の「第1回の体験で病みつきになった」。

 100回を記録した運転体験はLコース(80分2万円)と銀河コース(80分3万円)の合算。Lコースは駅構内500メートルを往復する。銀河コースはLコース体験者限定で、駅構外1・6キロ先の駅までを2回往復する。高畑さんは“上級者”となり、定位置での停車もぴたっとこなす。

 運転体験は、道の駅オーロラタウン宿泊パック(5万円)を利用。これまでの出費は同体験で250万円程度、交通費(空路羽田-女満別線など)を含めるとさらに増える計算だ。

 運転体験100回を達成した16日は、特別に分線駅(5・7キロ)まで運行。野尻秀隆町長も駆け付ける中、運営する町商工会から表彰状を受けた。高畑さんは「一期一会を大切に、次からはゆっくりと来たいときに来て楽しみたい。(陸別の)人は親切、ごみも落ちていない、お気に入りの町だから」と、まだまだ陸別通いは続く見通し。(木村仁根)

十勝毎日新聞