ここから本文です

「FacebookがVRを普及させる」 ー Oculus Riftが再値下げ、価格競争に

7/17(月) 12:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

Facebookが、ハイエンドのVR(バーチャル・リアリティ)ヘッドセット、Oculus Riftの再値下げに踏み切る。VR市場では、台湾のHTCやソニーらが熾烈な競争を繰り広げている。

【画像】Oculus Riftとタッチコントローラーを身につけるFacebookのCEOマーク・ザッカーバーグ氏

Facebookの子会社でVR技術の開発を行うオキュラスVR(Oculus VR)は今後6週間、Riftとタッチコントローラーのセット価格を600ドル(約6万8500円)から400ドル(約4万5600円)に値下げする。この新たな小売設定は、ソニーのPlayStation向けVRヘッドセット、PlayStation VRの価格に合わせたもの。PlayStation VRは彗星のごとく現れ、VRの量販化競争において早くから他社をリードする存在だ。

Oculus VRのコンテンツ部門のVPを務めるジェイソン・ルビン(Jason Rubin)氏はBusiness Insiderに対し、Riftの値下げは、ハイエンドVRには金額的に手が出せないというゲームファンをターゲットにしたものだと述べた。

「ハードウエアは小売価格次第で動くことを我々は知っている」と同氏は言う。

ソニーは2月に、PlayStation VRの累計販売台数が92万5000台に達したと発表している。Oculus VRはRiftの販売台数を明らかにしていないが、市場調査会社などの推定では、PlayStation VRやHTC Viveに大きく後れを取っている。

Facebookは2014年にOculus VRを20億ドル(約2282億円)で買収し、VR業界への進出を果たした。以来、売れ行きの不調、経営陣の交代、ゲームメーカーのゼニマックス(ZeniMax)に5億ドル(約570億円)の支払いを命じられた訴訟などに苦しめられた。今年初めには、家電量販店ベスト・バイ(Best Buy)に期間限定でオープンしていた店頭体験コーナーの多くを閉鎖。一部店舗でデモンストレーションが全く行われなかったためだと言う。

Oculus VRのリーダーシップも流動的だ。FacebookのCEOマーク・ザッカーバーグ氏がVR事業の責任者として採用したシャオミ(Xiaomi)の元幹部ヒューゴ・バーラ(Hugo Barra)氏と入れ替わるように、共同創業者のパーマー・ラッキー(Palmer Luckey)氏が、最近退社した。

売れ行きは不調だが、Facebookは依然、商業用VR業界をリードする存在だと、ルビン氏は言う。同社は今後、Oculusのエコシステムにおける新たなゲームやアプリに、約10億ドルを投じる計画だ。

「長い目で見れば、我々は必ずVRを広く一般に普及させることができるだろう。時間はかかるだろう。しかし、正しい方向へ向かっていることは確かだ」

[原文:Facebook is slashing the price of its VR headset again (FB)]

(翻訳:Ito Yasuko)

最終更新:7/17(月) 12:10
BUSINESS INSIDER JAPAN