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つねったり、引っ張ったりして、人をイライラさせるためにデザインされたロボット

7/17(月) 21:10配信

ギズモード・ジャパン

愛と憎しみは表裏一体! ロボットも同じよ。

私たちの心のどこかに、「ロボット」=「便利」という方程式が存在してはいないですか? ロボットは私たち人類の生活を快適にしてくれるはずだ、と。だからこそ、私たちはロボットをもっと期待するわけですし、ロボットがいなくては困るような世界を夢想することもあるわけで。

【画像】つねったり、引っ張ったりして、人をイライラさせるためにデザインされたロボット

ただ、ロボットと人間の関係というのは、必ずしもそんな合理的なものばかりではないんです。そう、人間同士の関係が必ずしもそうではないように…。

そんな事実を私たちに改めて突きつけてくる作品が、ロンドンの有名なデザイン学校「Central Saint Martins」に通うNicole Perezさんの修士課程卒業作品「Misbehaving (ro)bots(無作法にふるまうロボットたち)」。

彼女は役に立つロボットの代わりに、ただ口紅を枕に塗りつけるだけのロボットや、メカメカしいロボットアームで人の腕を突き刺してくるロボット、服や耳たぶを引っ張ってくるロボットなど、とにかく人をイラつかせるロボットをデザインしちゃったんです。

「意味ねー」と一蹴してはいけません。例えば、好きな人が背中をツンツンしてきたり、「待ってよー」なんて服を後ろから引っ張ってきたりする、一瞬イラっとしかねない、明らかに「非合理的」な行為でも「あ、かわいいな」って思うことありませんか? あるでしょう! そういうことなんです。

つまり多くの専門家の間で「愛」や「幸福感」、「親密さ」といった人間が欲求する原始的な感情は将来ロボットとの間で育まれるようになると思われているかもしれません。が、見過ごされがちな「鬱陶しさ」「イライラ」というような、必ずしも好意的に捉えられないような感情も実は人間関係を構築する大切な要素なんです。結局誰かと親密な関係を結ぶということは、単に良いことばかりではなく、嫌なことやイライラすることも受け入れる必要があるわけなんですね。

ついついロボットが求める欲求を満たしてくれることのみに注力しがちですが、言うことを聞かなかったり、間違ったことをして人をイライラさせることも案外大切なことなんだなと気づかせてくれる、深いぃー作品です。

たまにうちのGoogle Homeから「言っていることがわかりません(棒読み)」と言われ、すぐに「ちっ」て感じてしまっている自分も、もう少し優しく接してあげよっと。

Image: dezeen
Source: dezeen, Nicole Perez

(Doga)